2017 01.17
「何かができないから無理というのはダメだ」
「できないことを嘆くんじゃなくて,できることを探すんだ」
※「致知」2017年1月号24頁より引用
これらの言葉は,「株式会社仙拓」(ホームページはこちら)という会社の社長である佐藤仙務(さとうひさむ)さんが,副社長の松元拓也さんに対して言っていた言葉として,致知において紹介されていたものです。
※「致知」についてはこちらをご参照ください。
佐藤さんと松元さんは,10万人に1人と言われている難病の「脊髄性筋委縮症」(spinal muscular atrophy: SMA)に罹患されています。
佐藤さんは,左手の親指が数ミリ,右手の親指が1センチ動く程度という身体状況。
松元さんは,指が動く程度で腕は挙がらないという身体状況です。
お2人は,そんな大きな身体的ハンデを抱えながらも,仙拓を経営して利益を上げられています。
ホームページによると,仙拓の創業は2011年4月ということですので,もうすぐ丸6年になろうとしているところです。
私は,致知の上記引用記事を拝読し,多大なる感動とともに,大きな勇気をもらいました。
指が少ししか動かないという非常に大きな肉体的ハンデを負いながらも,そのハンデによってできないことを嘆くのではなく,自らができることを探す。
そうしてお2人が辿り着いたのが,仙拓という会社を興すことだったのだと思います。
ホームページをご覧いただければわかりますが,仙拓は,社内システムの構築,ホームページなどのウェブコンテンツの制作・管理,名刺・パンフレット・チラシといった広告媒体のデザイン等を主たる業務とする会社です。
佐藤さんが主に営業関係を担当し,松元さんがデザイン制作を担当しているそうです。
また,最近では松元さんを社長とする子会社(株式会社ムーンパレット)を設立し,スマホのアプリ開発も手掛けているそうです。
2016年中に上記記事に関する取材がなされた時点で,お2人の他に2名のお仲間がいて,年内にはもう2人増える予定と記載されておりますので,現在はお2人を含めて全部で6名のお仲間で事業を運営されているようです。
そして,お仲間の方々も,みなさん障碍者でいらっしゃるそうです。
すごい会社ですよね!
健常者の感覚からすると,SMAのような難病に罹患してしまったら,生きていくのがやっとで,会社を興して事業を運営して利益を上げようなどという発想や行動に出ることはなかなかできないと思います。
きっと彼らも,今に至るまでには様々なご苦労や葛藤があったはずです。
そういった艱難を乗り越えて,20歳そこそこのうちから起業し,急激にではないにしろ,業績を伸ばして事業を継続しているわけです。
とてつもない勇気をもらいますよね!
こんなに大きなハンデを抱えている方々が,こんなにしっかりと前を向いて,自分たちがやりたい仕事(かつ社会に役立つ仕事)をし,自らの生活を維持している。
本当に,人間には無限の可能性があるのだということを強く強く再認識しました。
世の中には,主として人間関係(※他者の自分に対する様々な行動を含む)を理由として,悩みやストレスを抱えていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
それらの方々は,加害者(とみなした人物)であったり,悩みの種になっている人間に対して負の感情を持ち,『そのような他者のせいで自分はこんなにつらい目に遭わされている。』という不幸感を持って生きていらっしゃいます。
でもね,どうですかみなさん。
彼らの負っているハンデに比べたら,上司がろくでもないとか,部下がついてこないとか,配偶者が自分勝手だとか,子供が言うことを聞かないとか,そんな悩みなんて,およそ悩みといえるレベルではないような気がしませんか。
彼らの負っているハンデは,自らの力ではいかんともしがたいものです。
どんなに治したくても,治せない難病なのです。
それに対して,人間関係の問題については,自分が望む状態に至るようにいくらでも対処のしようがありますよね。
上司がろくでもないんだったら,自分が仕事で上司に貢献できることをアピールして,仕事の裁量権を増やしてもらい,余計な口を出さないでもらうというアプローチが有効かもしれません。
部下がついてこないんだったら,その原因を探って,ついてきてくれるようなマネジメントをするように行動を変えてみれば,うまくいくかもしれません。
配偶者が自分勝手なのは,もしかしたらあなたも配偶者から見て自分勝手な行動をとっているからかもしれません。配偶者がどんな言動をしようが関係なく,あなたは配偶者の幸せを第一に考えて行動するようにしたら,配偶者の態度も変わるかもしれません。
子供が言うことを聞かないのは,ちゃんと子供の考えや想いを親が聞いてあげられていないかもしれません。子供の気持ちを全部受け止めてあげれば,子供は親の言葉に耳を傾けてくれるかもしれません。
もちろん,全て「かもしれない」という可能性の話ではあります。
ですが,それはつまり,自分が望む状態に近づける可能性がある何らかの打ち手があるということです。
治らない難病を抱えている状況とはレベルが違いますよね。
人が幸せと感じるか不幸と感じるかは,身体的障碍の有無等の客観的な事実が決めるのではありません。
人が自ら決めることができるのです。
仙拓のお2人のように,自らの人生を自らの意志で切り拓いていきませんか。
他人の言動に振り回されるのは,もうやめにしましょう。
他人の言動は,ほんの一時,あなたの感情を揺さぶることはあるかもしれませんが,あなた自身から人生の選択権を奪うことはありません。
自分が本当に望むのはどんな未来なのか。
自分が望む未来に至るために自分自身ができることは何か。
どんな行動を選択することが,望む未来に至るためにもっとも効果的なのか。
ぜひ,このような問いかけを日々の習慣にしてみてください。
断言します。
必ず,今よりもあなたの人生は幸せなものになります。
「できないことを嘆くんじゃなくて,できることを探すんだ」
※「致知」2017年1月号24頁より引用
これらの言葉は,「株式会社仙拓」(ホームページはこちら)という会社の社長である佐藤仙務(さとうひさむ)さんが,副社長の松元拓也さんに対して言っていた言葉として,致知において紹介されていたものです。
※「致知」についてはこちらをご参照ください。
佐藤さんと松元さんは,10万人に1人と言われている難病の「脊髄性筋委縮症」(spinal muscular atrophy: SMA)に罹患されています。
佐藤さんは,左手の親指が数ミリ,右手の親指が1センチ動く程度という身体状況。
松元さんは,指が動く程度で腕は挙がらないという身体状況です。
お2人は,そんな大きな身体的ハンデを抱えながらも,仙拓を経営して利益を上げられています。
ホームページによると,仙拓の創業は2011年4月ということですので,もうすぐ丸6年になろうとしているところです。
私は,致知の上記引用記事を拝読し,多大なる感動とともに,大きな勇気をもらいました。
指が少ししか動かないという非常に大きな肉体的ハンデを負いながらも,そのハンデによってできないことを嘆くのではなく,自らができることを探す。
そうしてお2人が辿り着いたのが,仙拓という会社を興すことだったのだと思います。
ホームページをご覧いただければわかりますが,仙拓は,社内システムの構築,ホームページなどのウェブコンテンツの制作・管理,名刺・パンフレット・チラシといった広告媒体のデザイン等を主たる業務とする会社です。
佐藤さんが主に営業関係を担当し,松元さんがデザイン制作を担当しているそうです。
また,最近では松元さんを社長とする子会社(株式会社ムーンパレット)を設立し,スマホのアプリ開発も手掛けているそうです。
2016年中に上記記事に関する取材がなされた時点で,お2人の他に2名のお仲間がいて,年内にはもう2人増える予定と記載されておりますので,現在はお2人を含めて全部で6名のお仲間で事業を運営されているようです。
そして,お仲間の方々も,みなさん障碍者でいらっしゃるそうです。
すごい会社ですよね!
健常者の感覚からすると,SMAのような難病に罹患してしまったら,生きていくのがやっとで,会社を興して事業を運営して利益を上げようなどという発想や行動に出ることはなかなかできないと思います。
きっと彼らも,今に至るまでには様々なご苦労や葛藤があったはずです。
そういった艱難を乗り越えて,20歳そこそこのうちから起業し,急激にではないにしろ,業績を伸ばして事業を継続しているわけです。
とてつもない勇気をもらいますよね!
こんなに大きなハンデを抱えている方々が,こんなにしっかりと前を向いて,自分たちがやりたい仕事(かつ社会に役立つ仕事)をし,自らの生活を維持している。
本当に,人間には無限の可能性があるのだということを強く強く再認識しました。
世の中には,主として人間関係(※他者の自分に対する様々な行動を含む)を理由として,悩みやストレスを抱えていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
それらの方々は,加害者(とみなした人物)であったり,悩みの種になっている人間に対して負の感情を持ち,『そのような他者のせいで自分はこんなにつらい目に遭わされている。』という不幸感を持って生きていらっしゃいます。
でもね,どうですかみなさん。
彼らの負っているハンデに比べたら,上司がろくでもないとか,部下がついてこないとか,配偶者が自分勝手だとか,子供が言うことを聞かないとか,そんな悩みなんて,およそ悩みといえるレベルではないような気がしませんか。
彼らの負っているハンデは,自らの力ではいかんともしがたいものです。
どんなに治したくても,治せない難病なのです。
それに対して,人間関係の問題については,自分が望む状態に至るようにいくらでも対処のしようがありますよね。
上司がろくでもないんだったら,自分が仕事で上司に貢献できることをアピールして,仕事の裁量権を増やしてもらい,余計な口を出さないでもらうというアプローチが有効かもしれません。
部下がついてこないんだったら,その原因を探って,ついてきてくれるようなマネジメントをするように行動を変えてみれば,うまくいくかもしれません。
配偶者が自分勝手なのは,もしかしたらあなたも配偶者から見て自分勝手な行動をとっているからかもしれません。配偶者がどんな言動をしようが関係なく,あなたは配偶者の幸せを第一に考えて行動するようにしたら,配偶者の態度も変わるかもしれません。
子供が言うことを聞かないのは,ちゃんと子供の考えや想いを親が聞いてあげられていないかもしれません。子供の気持ちを全部受け止めてあげれば,子供は親の言葉に耳を傾けてくれるかもしれません。
もちろん,全て「かもしれない」という可能性の話ではあります。
ですが,それはつまり,自分が望む状態に近づける可能性がある何らかの打ち手があるということです。
治らない難病を抱えている状況とはレベルが違いますよね。
人が幸せと感じるか不幸と感じるかは,身体的障碍の有無等の客観的な事実が決めるのではありません。
人が自ら決めることができるのです。
仙拓のお2人のように,自らの人生を自らの意志で切り拓いていきませんか。
他人の言動に振り回されるのは,もうやめにしましょう。
他人の言動は,ほんの一時,あなたの感情を揺さぶることはあるかもしれませんが,あなた自身から人生の選択権を奪うことはありません。
自分が本当に望むのはどんな未来なのか。
自分が望む未来に至るために自分自身ができることは何か。
どんな行動を選択することが,望む未来に至るためにもっとも効果的なのか。
ぜひ,このような問いかけを日々の習慣にしてみてください。
断言します。
必ず,今よりもあなたの人生は幸せなものになります。