2016 08.19
特に経営者や管理者の立場にある方々,部下に対して指示を出したり,仕事を振ったりする際に,「何のためにその仕事をするのか」という点について確認をとっていますか?
誰でも当然に意図や目的がわかる仕事ならそのような確認の必要はないでしょうが,必ずしもそうではない場合も案外少なくないのではないでしょうか。
「何のためにその仕事をするのかなんて,経営者(上司)である自分がわかっていればいいのであって,部下は忠実に指示を守ってくれればそれでいい。」
なーんて思いながら部下に指示を出したりしていませんか?
さらに言えば,そんな風に思っていながら,自分が不在の時や電話等ですぐに連絡が取れない時に,部下自身で判断して対応できないということがあったら,
「ある程度自分で考えて対応できるだろ。それぐらいやれよ!」
なーんて言って,部下を叱ったりしていませんか?
まあ,私のブログを読んでくださっている方々であればそのような人はいないかなと思いますが,皆さんの周りにはこういうタイプの経営者さんやマネージャーさんは珍しくないのではないでしょうか。
経営者の一方的な都合で,ある時はただ指示を守れ,ある時は指示がなくても自分で考えて動け,なんて言われたら,スタッフは非常に戸惑ってしまうでしょう。
では,どうするべきなのでしょうか。
これはもちろん,それぞれの経営者さんがスタッフを雇っている目的によって変わるところではありますが,概していえることは,「スタッフが,経営者の意を酌みながら,指示がなくても主体的に自らの判断で動いてくれることについて,経営者側で困ることはほとんど何もなく,助かることの方が圧倒的に多い」ということです。
自分が何も指示しなくても,スタッフ自らが考えて,経営者がその仕事をやるとしたらこうやるだろう,というやり方を実践してくれたら,経営者は非常に助かりますよね。
何せ,指示が必要ないわけですから,どう指示するか考える必要すらないわけです。実質的に,経営者は労力ゼロで,会社の事業について何らかの仕事が進んでいる状態になるわけです。
これこそ,人を雇う最大のメリットであり,醍醐味でしょう。
それなのに,世の中の多くの経営者さんは,「原則として,スタッフは自分が指示をして動かすもの」というパラダイムを持っています。
ついでに言うと,「言うことをきかない人間,指示をまともにこなせない人間は,尻を叩いて無理矢理動かすしかない。」というパラダイムを持っている人も多いです。
そのような方々には,ぜひこう問いかけたいと思います。
「なぜあなたはスタッフを雇っているのですか?」と。
たぶん,こう問いかけたら,多くの人は「自分だけでは手が回らないから(時間が足りないから)。」とか,「事務的な作業は好きじゃないし苦手なので,そういう自分の苦手なところを人に振れると助かるから。」というように,大きくは,「時間の確保」か,「苦手な仕事を代わりにやってもらう」というようなことが理由になるでしょう。
そうであれば,スタッフがどのように動いてくれたら,それらの目的の達成に最も効果的なのかという点をきちんと考える必要がありますよね。
そして,最も効果的なのは,スタッフが主体性を発揮して,自分自身で経営者の意を酌んで(=会社の経営理念に則って),いちいち経営者の指示を仰がなくても経営者がやるのと同等(場合によってはそれ以上)のパフォーマンスを発揮してくれるという状態のはずです。
ここで冒頭の話に戻りますが,スタッフにそのように動いてもらいたいのであれば,そのスタッフにお願いしている担当業務の意味や,必要に応じて出す指示内容の意図,目的等について,きちんとスタッフと共有しておくことが非常に大事です。
なぜなら,会社の事業に関する自分の仕事の位置づけや,自分のパフォーマンスが会社の事業発展にどう影響するのかという点が具体的にイメージできていなければ,経営者に近いイメージを持って主体的に動くという方向には考えが及びにくいからです。
私は,日々の業務の中で,担当事務員に,自分がお願いする仕事の意図や目的を意識的に話すようにしています。
私の担当事務員はとっても優秀な人なので,そのようなコミュニケーションを繰り返しているうちに,私が何も指示していないことでも,私の意を酌んで動いてくれたり,必要な書式などを率先して作ってくれたりしてくれるようになりました。本当に助かっています。
最初は,いちいちそのような説明をしたり,相手が理解しているか確認したりするのは多少面倒に感じるかもしれません。
ですが,まさに急がば回れという話で,結果的にはそのようなコミュニケーションの積み重ねが,信頼関係の増強につながり,スタッフの成長が促進されて,業務も捗るといういいことづくめの展開になっていきます。
ぜひ,「何のためにスタッフを雇っているのか」,「何のためにその仕事を任せているのか」という点について考えていただき,かつ,そのことをスタッフさんと共有してみてくださいね!
誰でも当然に意図や目的がわかる仕事ならそのような確認の必要はないでしょうが,必ずしもそうではない場合も案外少なくないのではないでしょうか。
「何のためにその仕事をするのかなんて,経営者(上司)である自分がわかっていればいいのであって,部下は忠実に指示を守ってくれればそれでいい。」
なーんて思いながら部下に指示を出したりしていませんか?
さらに言えば,そんな風に思っていながら,自分が不在の時や電話等ですぐに連絡が取れない時に,部下自身で判断して対応できないということがあったら,
「ある程度自分で考えて対応できるだろ。それぐらいやれよ!」
なーんて言って,部下を叱ったりしていませんか?
まあ,私のブログを読んでくださっている方々であればそのような人はいないかなと思いますが,皆さんの周りにはこういうタイプの経営者さんやマネージャーさんは珍しくないのではないでしょうか。
経営者の一方的な都合で,ある時はただ指示を守れ,ある時は指示がなくても自分で考えて動け,なんて言われたら,スタッフは非常に戸惑ってしまうでしょう。
では,どうするべきなのでしょうか。
これはもちろん,それぞれの経営者さんがスタッフを雇っている目的によって変わるところではありますが,概していえることは,「スタッフが,経営者の意を酌みながら,指示がなくても主体的に自らの判断で動いてくれることについて,経営者側で困ることはほとんど何もなく,助かることの方が圧倒的に多い」ということです。
自分が何も指示しなくても,スタッフ自らが考えて,経営者がその仕事をやるとしたらこうやるだろう,というやり方を実践してくれたら,経営者は非常に助かりますよね。
何せ,指示が必要ないわけですから,どう指示するか考える必要すらないわけです。実質的に,経営者は労力ゼロで,会社の事業について何らかの仕事が進んでいる状態になるわけです。
これこそ,人を雇う最大のメリットであり,醍醐味でしょう。
それなのに,世の中の多くの経営者さんは,「原則として,スタッフは自分が指示をして動かすもの」というパラダイムを持っています。
ついでに言うと,「言うことをきかない人間,指示をまともにこなせない人間は,尻を叩いて無理矢理動かすしかない。」というパラダイムを持っている人も多いです。
そのような方々には,ぜひこう問いかけたいと思います。
「なぜあなたはスタッフを雇っているのですか?」と。
たぶん,こう問いかけたら,多くの人は「自分だけでは手が回らないから(時間が足りないから)。」とか,「事務的な作業は好きじゃないし苦手なので,そういう自分の苦手なところを人に振れると助かるから。」というように,大きくは,「時間の確保」か,「苦手な仕事を代わりにやってもらう」というようなことが理由になるでしょう。
そうであれば,スタッフがどのように動いてくれたら,それらの目的の達成に最も効果的なのかという点をきちんと考える必要がありますよね。
そして,最も効果的なのは,スタッフが主体性を発揮して,自分自身で経営者の意を酌んで(=会社の経営理念に則って),いちいち経営者の指示を仰がなくても経営者がやるのと同等(場合によってはそれ以上)のパフォーマンスを発揮してくれるという状態のはずです。
ここで冒頭の話に戻りますが,スタッフにそのように動いてもらいたいのであれば,そのスタッフにお願いしている担当業務の意味や,必要に応じて出す指示内容の意図,目的等について,きちんとスタッフと共有しておくことが非常に大事です。
なぜなら,会社の事業に関する自分の仕事の位置づけや,自分のパフォーマンスが会社の事業発展にどう影響するのかという点が具体的にイメージできていなければ,経営者に近いイメージを持って主体的に動くという方向には考えが及びにくいからです。
私は,日々の業務の中で,担当事務員に,自分がお願いする仕事の意図や目的を意識的に話すようにしています。
私の担当事務員はとっても優秀な人なので,そのようなコミュニケーションを繰り返しているうちに,私が何も指示していないことでも,私の意を酌んで動いてくれたり,必要な書式などを率先して作ってくれたりしてくれるようになりました。本当に助かっています。
最初は,いちいちそのような説明をしたり,相手が理解しているか確認したりするのは多少面倒に感じるかもしれません。
ですが,まさに急がば回れという話で,結果的にはそのようなコミュニケーションの積み重ねが,信頼関係の増強につながり,スタッフの成長が促進されて,業務も捗るといういいことづくめの展開になっていきます。
ぜひ,「何のためにスタッフを雇っているのか」,「何のためにその仕事を任せているのか」という点について考えていただき,かつ,そのことをスタッフさんと共有してみてくださいね!