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20221.28

「心理的視野」を広げよう!



私は、

「世の中に存在する様々な価値観、視点、考え方について
イメージできる範囲」

という意味で、「心理的視野」という言葉を使うことがあります。

“目で見える物理的な視界”という意味での「視野」と区別
するために、「心理的」という言葉を補っているわけです。

弁護士をしていると、当事者の一方もしくは双方について、この
「心理的視野」が狭まってしまっているために、不必要に相手に
対して悪感情を持ってしまったり、自尊心を傷つけられたと感じて
しまった結果、争いごとに発展してしまっていると感じる場面が
少なくありません。

基本的に、争いごとというものは、時間、お金、労力、エネルギー、
人間関係、精神衛生その他、人が社会生活を営んでいく上で大事な
ものを奪うことが大半であり、プラスよりもマイナスの方が圧倒的に
大きいものです。

つまり、誰にとっても、争いごとはできるかぎり発生しない方が
望ましいといえるわけですね。

ところが、心理的視野が狭まってしまっていると、決めつけ・思い
込み・偏見等により、疑心暗鬼になったり、他者の行動を攻撃的な
ものと捉えすぎたりしてしまい、対人関係における争いごとの種
が生まれてしまうリスクが非常に高まってしまいます。

ちなみに、この点については、心理的視野という観点ではなく、
「相手とのコミュニケーション不足」が問題視されることも少なく
ありません。

もちろん私も、コミュニケーションが充実化することで、相手に
対する誤解や思い込み等が解消され、結果として争いごとの種が
芽吹かずにすむということは大いにあると考えています。

ただし、そもそも、思い込み等により相手に対して不信感を抱いて
いる状況では、コミュニケーションを充実化させることは容易では
ありません。というか、はっきり言って難しいですよね。

ですから、コミュニケーション不足を解消するという観点の前提
として、心理的視野を広げておき、相手の思考や考え方について
可能な限りフラットに、否定にも肯定にも寄らずに想像し、受け
止められる状態を形成することが大切になってくるわけです。


心理的視野の広さというのは、言い換えれば、

「ある物事に対してイメージできる見方・考え方・解釈の多さ」

というように表現することができます。

例えば、

『自分が認識した物事・出来事(情報)からすると、Aという可能性、
Bという可能性、Cという可能性というように、まだ自分が認識・把握
できていない事実や情報次第で様々なパターンがありうる』

ということをイメージしたり、あるいは、

『自分はaと感じたが、人によってはbと感じる人や、cと感じる
人もいるかもしれない』

というように、自分の主観だけで早計に結論を出さず、自分とは
異なる多様な視点、考え方、捉え方があることを可能な限り
広くイメージできるかどうか、というのが、心理的視野の広さ
の度合いにつながってくることになります。


心理的視野が広げられると、以下のようなプラス効果が
期待できます。

◆営業やプレゼン等において成果が出やすくなる

⇒お客様の価値観、考え方、視点や、プレゼン相手(上司や取引先等)
の価値観、考え方、視点を柔軟かつ広くイメージできることで、
より多くのお客様に関するニーズをつかむことができたり、プレゼン
相手に響きやすいポイントを押さえたプレゼンができる可能性が
あがります。

◆周りから信頼され、協力を得やすくなる

⇒自分が関わる周りの人たちの価値観や考え方をイメージし、そこに
配慮したり、勘所を押さえたコミュニケーションができるようになる
ため、必然的に周りからの信頼度が上がります。


◆自分自身の精神的安定を保ちやすくなる

⇒これは意外かもしれませんが、心理的視野が広がることで、不必要
に疑心暗鬼になったり、他者の自分に対するネガティブな言動に対して
不満感や憤り等を感じにくくなる(あるいは、感じたとしても尾を
引かない)という効果が大いに期待できます。そのため、結果として、
精神的な負荷がたまることなく、安定を保ちやすくなるわけです。


以上のように、心理的視野を広げることは良いことづくめですので、
ぜひ参考にしてみてくださいね!