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20219.10

契約書はWin-Win取引実現のためのルールブック






皆さんは,契約書とは

「相手との間で将来どんなトラブルが起きるかわからないので,
そのリスク対策のため(だけ)に作成されるもの」

というようなイメージをお持ちではないでしょうか?

それは大いなる誤解です。

契約書の本質は,いわば「Win-Win取引実現のためのルールブック」
ともいうべき生産的でポジティブな要素にあります。

例えば,スポーツに置き換えて考えてみてください。

ルールのないスポーツは,やっていて楽しめるでしょうか?

スポーツは,一定のルールという競技者間に共通する枠組みがあるか
らこそ,その枠組みの中でより良い成果を出したり,試合に勝てるよ
うに努力し,創意工夫を凝らすことができ,プレイヤーも観覧者も
楽しむことができます。

ルールのない無法状態では,そもそも競技が成立しませんよね。

取引もそれと同じです。

お互いにWin-Winの関係を築き,そしてそれを可能な限り持続的に維持
していくためには,共通の枠組みが必須なのです。

では,契約書がなかったら,どうやってその枠組みを決めれば良いの
でしょうか?

およそ不可能なはずです。

契約書がリスク対策という観点から重要なことはもちろんですが,
実は,リスク対策としての効果は,あくまで,このような「ルール
ブック」としての役割の一側面なのです。

ファウル(反則行為)を予防するためだけにサッカーのルールがある
わけではないのと同じですね。


また,契約書は,お互いに,相手に求めていること(期待している
こと)を明確化する確認書,という意味合いも有しています。

考えてみてください。

誰かに貢献してもらいたいと思ったときに,その内容が,しっかりと
共通言語(文字)で相手に認識可能な状況になっている場合と,そう
でない場合とで,実際にその貢献を得られる可能性が上がるのはどち
らでしょうか?

言うまでもないことですよね。

取引というのは,お互いに,求めていることと求められていることに
ついて貢献し合うからこそ成立するものです。

そうであるならば,契約書によってお互いに貢献すべき内容が明確
になっている方が,より良好な関係をもって持続的にWin-Winの取引
を実現していきやすいですよね。


このように,契約書の本質とは,

「相手を信用できないために,やむを得ず作成するもの」

ではなく,

「相手との持続的なWin-Winの取引を実現するための必須要素」

といえるのです。

ぜひ,このような観点から,ご自身のビジネスにおいて契約書を戦略
的に活用してみてくださいね!