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20194.2

第1の習慣の実践効果(主体的な部下を育てる)

“7つの習慣と部下育成”という観点から,今回は,第1の習慣の実践によって部下に生じる効果についてお話しします。

第1の習慣は,「主体的である」という名称がつけられた行動習慣です。

「行動」習慣と表現しましたが,厳密には,行動に移る前の「姿勢」,「態度」に関する習慣という方がより正確です。

「主体的」というのは,端的にいえば,良いことも悪いことも含めて,自分自身に起こる全ての出来事について,他者や環境のせいにせず,「自分自身の判断・選択の結果である」と捉える姿勢,態度のことを表しています。

このような人格的態度に関する習慣を持っている人に対して,一般的には,「責任感がある」等と表現されることも多いですね。

主体的な人格態度と対称的なものとしては,「被害者意識」,「責任転嫁」,「言い訳癖」等が挙げられます。

つまり,第1の習慣が身についている部下は,問題が発生した時に,人のせいにしたり,言い訳したりして,問題を自分事として捉えることから逃げようとすることはしないわけです。

そのような逃避行動ではなく,自分のどのような判断・選択が問題の発生につながったのか,問題を解決するために,これから自分はどのような判断・選択をすることが問題の解決に効果的か,という姿勢で行動を選んでいきます。

また,主体性を持つ部下は,自分が求める目的・目標を達成するには,自分がそのために効果的な行動選択を積み重ねる必要があることを理解しているので,会社の明確な目的・目標さえきちんと伝えておけば,その達成のために「自分は何をすべきか」ということも,上司に言われなくても考えて行動するようになります

このように,部下が主体的であるというのは,上司にとっても非常に重要な要素なわけです。

 

と,ここまで読んでくださった方の中には,

『そりゃ,そんな部下がいたらありがたいけど,実際そういう能力は本人の資質や性格の問題だから,教育でどうにかなるもんじゃないだろ』

と思われた方も,少なからずいらっしゃるかと思います。

確かに,主体性は,上記のとおり「人格的態度」(≒人間性)ですので,努力によって磨かれるものではないのではないか,と思われるのも無理からぬことだと思います。

ですが,断言します。人間性も,行動習慣によって変わります。

なぜなら,結局のところ,人間性というものは,その人の考え方や価値観と,それに基づいて選択された行動によって形成されていくものであり,人は,考え方や価値観をいつでも変えることが可能だからです。

(アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーも,「人は死ぬ1日前まで変わることができる」という言葉を残しています。)

 

さて,主体性は後付けで磨くことができることがわかったところで,では,具体的に上司は,部下に主体的になってもらうために,どのようなアプローチ(関わり方)をとっていけば良いのか,という点について,次回にお話しいたします。