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20191.21

論語と7つの習慣の交差点①

「夫れ仁者は,己立たんと欲して人を立て,己達せんと欲して人を達す」

(訳:仁の人は,つねに他人への心づかいがあるので,自分が身を立てようと思うときは,同時に人も立て,自分が事をなしとげようと思うと,同時に人が事をなしとげるようにもする。」

※論語 雍也第六より

 

「仁」とは,孔子が人徳の最高到達点として弟子たちや時の為政者に対して提唱していた概念であり,端的には「まごころ」や「思いやり」と言い換えられます。

渋沢栄一が「論語と算盤」において提唱している「道徳を土台とした経済活動」も,その土台となるのは「仁」の精神です。

 

さて,孔子は,このような仁の精神を持っている人は,上記のように,

「自分が身を立てようと思うときは,同時に人も立て,自分が事をなしとげようと思うと,同時に人が事をなしとげるようにもする。」

と説いています。

これは,いわば「Win-Winの精神」です。

そして,「7つの習慣」において,著者のスティーブン・R・コヴィー博士は,Win-Winを重要な原理原則の1つとして取り上げています

特に,第4の習慣では,テーマそのものが「Win-Winを考える」となっており,人間関係におけるリーダーシップの在り方とは,他者とのWin-Winを考えることがその第一歩となるということを説いています。

孔子も,コヴィー博士も,このように,他者とのWin-Winを目指すことを重視している点で共通しています。

 

実際,様々な紛争解決の場面と向き合う弁護士をしていると,Win-Winを目指すことの重要性を肌で感じます。

というのも,紛争の解決というのは,原則として,どこかの段階で「相手方の納得,同意」というものが必用不可欠です。

(※例外は裁判による判決を通じた解決ですが,裁判になった場合も,和解という形で双方が同意した内容で解決することは珍しくありません。)

なぜなら,貸金の返還や交通事故賠償,あるいは遺産分割のような金銭的な問題にしろ,離婚のような身分関係の問題にしろ,そこには,「一方当事者が,紛争の相手方である他方当事者に対して求めたいこと」という要素が必ず存在するからです。

具体的には,例えば,

・(相手に)お金を返してほしい

・(今現在)お金を返す資金がないので,(相手に)返済の猶予を認めてほしい

・(相手に)交通事故の賠償として1000万円支払ってもらいたい

・(相手に)賠償額について500万円で納得してもらいたい

・(相手に)離婚してもらいたい

・(相手に)離婚を断念してもらいたい(離婚してほしくない)

といった具合です。

紛争というのは,このように,必ず双方が相手に対して求めていることについて相違が生じているために起きるものです。

そうだとするとならば,当たり前のことですが,相手が納得しない限り,紛争は解決しないことになります。

 

以上の点を踏まえると,こちらが,相手も自分も納得できるWin-Winの解決を目指して相手との交渉に臨むのと,相手の希望を一切考慮せず,とにかく自分の要求だけを押し通そうとするWin-Loseの解決を目指して相手との交渉に臨むのとで,結果としてこちらのWin(=納得のいく解決)に至りやすいのはどちらだと思いますか?

当然ながらWin-Winを目指す方です。

こちらのWinのためには必ず「相手の同意,納得」が必要になるところ,一方的にこちら側の要求だけを貫こうとした場合には,「相手方の同意,納得」が得られることなどまずありえないからです。

 

そして,これは紛争解決に限った話ではありません。

例えば,「部下が成長しない」,「十分な成果をあげてくれない」,あるいは,「何を考えているかわからない」といった悩みを持つ経営者やマネージャー層の方は少なくないと思います。

このような,部下育成や,部下のパフォーマンス向上といった課題を解決するにあたっては,上司と部下との信頼関係が重要になりますが,そこでも,上司と部下,あるいは会社と部下とのWin-Winを目指して部下と関わる場合と,とにかく上司の利益や会社の利益だけを念頭にして部下と関わるのとで,結果として,部下が上司に対する信頼を厚くし,部下がより成長したり,成果をあげてくれやすいのはどちらだと思いますか?

 

孔子もコヴィー博士も明確にその重要性を説く「Win-Winの精神」を,ぜひ皆さんも,ご自身のビジネスやプライベートにおける課題の解決に役立ててくださいね!

 

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