2018 12.04
今日は,「Win-Winを考える」ことの本質についてお伝えしたいと思います。
そもそも,皆さんは,Win-Winを「考える」という発想をもったことがあるでしょうか?
Win-Winは「実現する」とか,「Win-Winになる」というものであって,「考える」という言葉はあまりイメージがわかない・・・。
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
しかし,Win-Winというのは,一定の思考と行動に対する「成果」です。
そして,私たちは,自らが求める成果について,事前に考えたり思い浮かべたりすることなく,これを達成することはまずありません。
ですから,実は,Win-Winを「考える」というのは,Win-Winに至るステップとして,言ってしまえば当たり前に存在するわけです。
ところが,多くの人は,このステップについて重要視してはいません。
なぜでしょうか。
それは,Win-Winに至る手段(プロセス)こそが最も重要だと捉えているからです。
すなわち,「どうやってWin-Winに至るか」という「How」の部分ですね。
確かに,「How」の部分も重要なことは間違いありません。
ですがみなさん,どうでしょうか。
いくら体力や技術を磨いたとしても,ゴールがどこかわからないマラソンで好成績を残せると思いますか?
Win-Winを「考える」というのは,まさに,マラソンでいうゴールを確認するのと同じです。
Win-Winを達成したいのであれば,まず最初に取り組むべきであり,かつ絶対的に必要なステップ,それが「Win-Winを考える」という行動です。
では,「Win-Winを考える」に当たって大事なことは何でしょうか?
これも,答えとしては極めてシンプルです。
それは,「相手のWinが何か」を考えることです。
なんだ,そんな当たり前のことか,と思われた方も多いかもしれませんね。
ところが,このごくシンプルな行動について,多くの方が陥ってしまいがちな大きな落とし穴があります。
それは,「自分が相手の立場だったら何がWinか?」を考えてしまう,という落とし穴です。
ここまでお読みいただいて,
『相手の立場に立って考えることの何がおかしいのか?むしろ適切な考え方ではないか?』
と思われた方。
まさに,そのような方が,落とし穴に落ちやすい方なのです。
さて,それでは,何が落とし穴なのでしょうか?
それは,「相手の立場に立ってものを考える」という行動の捉え方にあります。
多くの人は,「相手の立場に立ってものを考える」という行動について,「自分が相手のような状況であったらどうするか。何を望むか。」ということを考えます。
しかし,それは,本当の意味で「相手の立場に立ってものを考える」という行動をとっていることにはなりません。
これは,逆の立場を想像していただければすぐに気づくことができます。
皆さんが誰かと何らかの決めごとをしようとしている時に,相手が,「自分だったら何を望むか?」という方向性で皆さんのWinを考えていたとしたら,皆さんにとってのWinが何かについて,(相手は)きちんと考えが及んでくれそうな気がしますか?
例えば,私の趣味である野球で考えてみましょう。
私はキャッチャーなので,ピッチャーに対して,次にどんな球を投げてほしいかを,サインを出して要求します。
球種はストレート,コースはアウトコース(バッターから遠いコース)等という具合です。
この時,私が,「自分がピッチャーだったら何を投げたいか」という考えでサインを出したとしたら,ピッチャーとの間で適切な意思疎通や組立てができるでしょうか?
ピッチャー本人でもないのに,「自分がピッチャーだったら・・・」という考え方をしてサインを出していたら,ピッチャーはやりにくくてしょうがないでしょう。
「自分はそんな球投げたくないのに,なんでそんな要求するんだよ!」
と,苛立ちを覚えてしまう可能性が高いです。
そうではなく,
「このピッチャーは,こういう場面だったらこういう球を投げたいはずだ。」
とか,その逆に
「こういう場面だったらこういう球は投げづらいだろうから,避けよう。」
というように,ピッチャー本人が何を求めているか,どんな気持ちや状態でいるか,といったことを考えてサインを出す方が,間違いなく,ピッチャーとの間で良好な信頼関係を築くことができます。
このように,自分という人格を一旦横に置いて,相手自身の状況や境遇その他背景事情を踏まえて,相手自身はどんなことを希望し,どんなことを嫌がるのか,といった視点で考えることが,本来的な「相手の立場に立ってものを考える」という行動なのです。
したがって,「相手のWinを考える」という行動は,「自分だったら何を望むか」という視点は横に置いて,相手自身の状況や境遇その他背景事情を踏まえて,「相手の人格や価値観だったら,この取引に対して,このようなことを望むのではないか?」と考えることをいうわけです。
「相手のためを思って良かれと思ってやったのに,相手が喜んでくれなかった」ということが多い方は,ぜひWin-Winの本質を踏まえて,周りの方との関わり方を見つめ直してみてください。
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Win-Winは「実現する」とか,「Win-Winになる」というものであって,「考える」という言葉はあまりイメージがわかない・・・。
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
しかし,Win-Winというのは,一定の思考と行動に対する「成果」です。
そして,私たちは,自らが求める成果について,事前に考えたり思い浮かべたりすることなく,これを達成することはまずありません。
ですから,実は,Win-Winを「考える」というのは,Win-Winに至るステップとして,言ってしまえば当たり前に存在するわけです。
ところが,多くの人は,このステップについて重要視してはいません。
なぜでしょうか。
それは,Win-Winに至る手段(プロセス)こそが最も重要だと捉えているからです。
すなわち,「どうやってWin-Winに至るか」という「How」の部分ですね。
確かに,「How」の部分も重要なことは間違いありません。
ですがみなさん,どうでしょうか。
いくら体力や技術を磨いたとしても,ゴールがどこかわからないマラソンで好成績を残せると思いますか?
Win-Winを「考える」というのは,まさに,マラソンでいうゴールを確認するのと同じです。
Win-Winを達成したいのであれば,まず最初に取り組むべきであり,かつ絶対的に必要なステップ,それが「Win-Winを考える」という行動です。
では,「Win-Winを考える」に当たって大事なことは何でしょうか?
これも,答えとしては極めてシンプルです。
それは,「相手のWinが何か」を考えることです。
なんだ,そんな当たり前のことか,と思われた方も多いかもしれませんね。
ところが,このごくシンプルな行動について,多くの方が陥ってしまいがちな大きな落とし穴があります。
それは,「自分が相手の立場だったら何がWinか?」を考えてしまう,という落とし穴です。
ここまでお読みいただいて,
『相手の立場に立って考えることの何がおかしいのか?むしろ適切な考え方ではないか?』
と思われた方。
まさに,そのような方が,落とし穴に落ちやすい方なのです。
さて,それでは,何が落とし穴なのでしょうか?
それは,「相手の立場に立ってものを考える」という行動の捉え方にあります。
多くの人は,「相手の立場に立ってものを考える」という行動について,「自分が相手のような状況であったらどうするか。何を望むか。」ということを考えます。
しかし,それは,本当の意味で「相手の立場に立ってものを考える」という行動をとっていることにはなりません。
これは,逆の立場を想像していただければすぐに気づくことができます。
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例えば,私の趣味である野球で考えてみましょう。
私はキャッチャーなので,ピッチャーに対して,次にどんな球を投げてほしいかを,サインを出して要求します。
球種はストレート,コースはアウトコース(バッターから遠いコース)等という具合です。
この時,私が,「自分がピッチャーだったら何を投げたいか」という考えでサインを出したとしたら,ピッチャーとの間で適切な意思疎通や組立てができるでしょうか?
ピッチャー本人でもないのに,「自分がピッチャーだったら・・・」という考え方をしてサインを出していたら,ピッチャーはやりにくくてしょうがないでしょう。
「自分はそんな球投げたくないのに,なんでそんな要求するんだよ!」
と,苛立ちを覚えてしまう可能性が高いです。
そうではなく,
「このピッチャーは,こういう場面だったらこういう球を投げたいはずだ。」
とか,その逆に
「こういう場面だったらこういう球は投げづらいだろうから,避けよう。」
というように,ピッチャー本人が何を求めているか,どんな気持ちや状態でいるか,といったことを考えてサインを出す方が,間違いなく,ピッチャーとの間で良好な信頼関係を築くことができます。
このように,自分という人格を一旦横に置いて,相手自身の状況や境遇その他背景事情を踏まえて,相手自身はどんなことを希望し,どんなことを嫌がるのか,といった視点で考えることが,本来的な「相手の立場に立ってものを考える」という行動なのです。
したがって,「相手のWinを考える」という行動は,「自分だったら何を望むか」という視点は横に置いて,相手自身の状況や境遇その他背景事情を踏まえて,「相手の人格や価値観だったら,この取引に対して,このようなことを望むのではないか?」と考えることをいうわけです。
「相手のためを思って良かれと思ってやったのに,相手が喜んでくれなかった」ということが多い方は,ぜひWin-Winの本質を踏まえて,周りの方との関わり方を見つめ直してみてください。
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