2018 01.24
リーダーの重要原則① 『人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である』
今日は,共通の目標を達成するために,人を束ね,導くことを役割とするリーダーにとって重要な原則の1つをご紹介します。
それは,「人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である」という原則です。
厳密には,「人に何かをしてもらいたいと思ったら,先に自分がそのような行動をとることで,相手はこちらが望む行動をしてくれる可能性が高まる」という原則ですね。
こういう言われ方をするとあまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが,この原則は一言で言い換えることもできます。
それは「説得力」です。
皆さんは,ご自身の日常生活の中で,誰かに自分の行動についてダメ出しをされたり,「もっとこうすべきだ」というような意見を提示されたときに,
『そういうけど,あんただってできてないじゃないか。そんな人が言っても説得力ないよ。』
と思ったことはありませんか?
私は数多くあります。
人は,説得力のない人にリーダーシップを感じることはなく,「この人に言われたら納得できる」とか,「この人のついていきたい」と思うことはありません。
冒頭に紹介した原則を逆に言い換えれば,「自分がやろうともしてないことを他者にやってもらおうと思っても,人は望みどおりに行動してくれない」ということになるわけです。
具体的に考えてみましょう。
例えば,遅刻をしてしまった時に,自分自身しょっちゅう会議や打合せなどに遅れてくる上司から,
「社会人になって遅刻するなどたるんでいる!もっとしっかりしろ!」
と言われたとしたら,皆さんはどう感じられますか?
確かに,遅刻をしてしまったのは自分ですから,落ち度はあるわけですが,そうだとしても,
『部長だってしょっちゅう会議とか打合せに遅れてくるくせに,そこまで言わなくてもいいだろ・・・』
というように思って,上司への信頼感や尊敬の念が減退するという方が多いのではないかと思います。
まあ,遅刻の例であれば,実際は注意している側が常習犯であるというケースは少ないので,このような状況は頻繁には起こらないかもしれません。
ですが,“信頼関係の構築”ではどうでしょうか?
リーダーの役割を担う人にとって,メンバーが自分を信頼してついてきてくれるかどうかというのは死活問題ですよね。
では,例えば皆さんがメンバーの立場だとしたら,リーダーが信頼できない人であった場合,そのリーダーのために自分の力を尽くして頑張ろうと思えるでしょうか?
おそらく,「思える」という方はいらっしゃらないと思います。
続けてもう1つ皆さんにご質問です。
皆さんは,自分のことを信頼していない(あるいは信頼しようとしていない)人を信頼して,ついていきたいと思えるでしょうか?
おそらく,こちらの質問についても,「思える」という方はいらっしゃらないと思います。
どうしてでしょうか?
それは,ここでも冒頭の原則(=「人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である」)が働いているからです。
相手に信頼してもらいたいという希望について冒頭の原則をあてはめると,
「人に信頼されたければ,まず先にこちらが信頼を示すことが効果的である」
となるわけです。
・相手にしてほしいこと=自分を信頼してもらうこと
・先にやること=こちらが相手を信頼すること
という図式ですね。
ちなみに,この原則は,主として人格的な行動や態度に関する原則ですので,例えば,『自分はエクセル作業が不得意だけど,それを部下にやってもらおうと思うなら無理にでも習得してからでないとダメなのか・・・』などと考える必要はありません。そこはご注意くださいね。
仕事でいえば,リーダーが自らやるべき役割をきっちりと果たした上で,メンバーに各自の得意な仕事を依頼することが重要になるわけです。。
以上,本日は,「人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である」という原則をご紹介しました。
部下が十分に力を発揮してくれているという自信がある方は,自然とこの原則を実践できている方だと思いますので,特にこの原則を強く意識しなくても大丈夫だと思います。
これに対して,部下が十分に力を発揮してくれているかどうか疑問であるとか,あるいは,「全然役に立ってくれない・・・」というお困りごとをお持ちの方は,この原則を実践していただくことで,状況がプラス方向に変化する可能性は高いはずです。
いきなり部下との関わり方を劇的に変えるのは非常に困難ですから,まずは,朝の挨拶や帰りの挨拶を先に自分からするとか,今まで閉め切っていた自分の執務室のドアを開けっぱなしにしてみるとか,そういうところから始めてみることはおすすめします。
ご自身の個別具体的な状況で自分がどうすべきかについてご相談されたい方は,遠慮なくご連絡くださいね(^^)
それは,「人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である」という原則です。
厳密には,「人に何かをしてもらいたいと思ったら,先に自分がそのような行動をとることで,相手はこちらが望む行動をしてくれる可能性が高まる」という原則ですね。
こういう言われ方をするとあまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが,この原則は一言で言い換えることもできます。
それは「説得力」です。
皆さんは,ご自身の日常生活の中で,誰かに自分の行動についてダメ出しをされたり,「もっとこうすべきだ」というような意見を提示されたときに,
『そういうけど,あんただってできてないじゃないか。そんな人が言っても説得力ないよ。』
と思ったことはありませんか?
私は数多くあります。
人は,説得力のない人にリーダーシップを感じることはなく,「この人に言われたら納得できる」とか,「この人のついていきたい」と思うことはありません。
冒頭に紹介した原則を逆に言い換えれば,「自分がやろうともしてないことを他者にやってもらおうと思っても,人は望みどおりに行動してくれない」ということになるわけです。
具体的に考えてみましょう。
例えば,遅刻をしてしまった時に,自分自身しょっちゅう会議や打合せなどに遅れてくる上司から,
「社会人になって遅刻するなどたるんでいる!もっとしっかりしろ!」
と言われたとしたら,皆さんはどう感じられますか?
確かに,遅刻をしてしまったのは自分ですから,落ち度はあるわけですが,そうだとしても,
『部長だってしょっちゅう会議とか打合せに遅れてくるくせに,そこまで言わなくてもいいだろ・・・』
というように思って,上司への信頼感や尊敬の念が減退するという方が多いのではないかと思います。
まあ,遅刻の例であれば,実際は注意している側が常習犯であるというケースは少ないので,このような状況は頻繁には起こらないかもしれません。
ですが,“信頼関係の構築”ではどうでしょうか?
リーダーの役割を担う人にとって,メンバーが自分を信頼してついてきてくれるかどうかというのは死活問題ですよね。
では,例えば皆さんがメンバーの立場だとしたら,リーダーが信頼できない人であった場合,そのリーダーのために自分の力を尽くして頑張ろうと思えるでしょうか?
おそらく,「思える」という方はいらっしゃらないと思います。
続けてもう1つ皆さんにご質問です。
皆さんは,自分のことを信頼していない(あるいは信頼しようとしていない)人を信頼して,ついていきたいと思えるでしょうか?
おそらく,こちらの質問についても,「思える」という方はいらっしゃらないと思います。
どうしてでしょうか?
それは,ここでも冒頭の原則(=「人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である」)が働いているからです。
相手に信頼してもらいたいという希望について冒頭の原則をあてはめると,
「人に信頼されたければ,まず先にこちらが信頼を示すことが効果的である」
となるわけです。
・相手にしてほしいこと=自分を信頼してもらうこと
・先にやること=こちらが相手を信頼すること
という図式ですね。
ちなみに,この原則は,主として人格的な行動や態度に関する原則ですので,例えば,『自分はエクセル作業が不得意だけど,それを部下にやってもらおうと思うなら無理にでも習得してからでないとダメなのか・・・』などと考える必要はありません。そこはご注意くださいね。
仕事でいえば,リーダーが自らやるべき役割をきっちりと果たした上で,メンバーに各自の得意な仕事を依頼することが重要になるわけです。。
以上,本日は,「人にしてもらいたいことは先に自分がやることが効果的である」という原則をご紹介しました。
部下が十分に力を発揮してくれているという自信がある方は,自然とこの原則を実践できている方だと思いますので,特にこの原則を強く意識しなくても大丈夫だと思います。
これに対して,部下が十分に力を発揮してくれているかどうか疑問であるとか,あるいは,「全然役に立ってくれない・・・」というお困りごとをお持ちの方は,この原則を実践していただくことで,状況がプラス方向に変化する可能性は高いはずです。
いきなり部下との関わり方を劇的に変えるのは非常に困難ですから,まずは,朝の挨拶や帰りの挨拶を先に自分からするとか,今まで閉め切っていた自分の執務室のドアを開けっぱなしにしてみるとか,そういうところから始めてみることはおすすめします。
ご自身の個別具体的な状況で自分がどうすべきかについてご相談されたい方は,遠慮なくご連絡くださいね(^^)