2016 11.09
人間関係を良好にするコツ⑦~Ⅰ(アイ)メッセージをフル活用しよう~
皆さんは,I(アイ)メッセージYOU(ユー)メッセージという言葉をお聞きになられたことがあるでしょうか。
ごく簡単に言えば,Iメッセージとは,主語が必ず「私は」から始まる形で相手に伝えるメッセージです。
これに対して,YOUメッセージは,主語が必ず「あなたは」から始まる形で相手に伝えるメッセージです。
具体例で考えてみましょう。
例えば,会話の相手がカッとなって大きな声を出してこちらを非難したり責めてきたとします。
このような場合に,皆さんは相手に対してどのようなメッセージを伝えますか?
相手に対して,そのような態度をやめてほしい,落ち着いて冷静に話してほしいと思った時には,
「そんな言い方しなくてもいいじゃないか。」
とか,
「もっと落ち着けよ。」
などというメッセージを伝えることを想定された方が多いのではないでしょうか。
このようなメッセージが,YOUメッセージにあたります。
「そんな言い方しなくてもいいじゃないか。」とか,「もっと落ち着けよ。」というのは,相手の言動について話していることですよね。
これは,主語が相手なので,YOUメッセージということになります。
では,上記のようなケースでIメッセージを使うとしたら,どのようなメッセージになるでしょうか。
例えば,
「そんな風に大きな声で迫られると恐いです。」
とか,
「もう少し落ち着いて話していただけると助かります。」
というようなメッセージはどうでしょうか。
「そんな風に大きな声で迫られると(私は)恐いです。」
「もう少し落ち着いて話していただけると(私は)助かります。」
というように,主語が「私は」になっていますよね。これがIメッセージです。
IメッセージとYOUメッセージでは,受け取る側の印象は大きく異なります。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが,YOUメッセージの場合,必ず,相手の言動をこちらが評価している形になります。
例え言葉尻を丁寧にしたとしても,「そんな言い方しなくてもいいじゃないか。」というのは,『あなたはそんな言い方をするべきではない。』という意味が込められていますよね。
これは明らかに相手の態度に対するこちらの評価を伝えています。
「もっと落ち着けよ。」も同じですね。『あなたはもっと落ち着くべきだ。』という評価の意味合いが込められています。
この『~すべきだ』というのが,人間関係を破壊する元凶となるNGワードです。
あなたがこのように,他人から『~すべきだ』と言われたとしら,どのような気持ちになるでしょうか。
もちろん,自分から他者に対して「私はどうすべきだとあなたは思うか。」という形でアドバイスを求めたことに対して,「あなたはこうすべきだ。」という意見が返ってきた場合であれば,そもそもそのようなメッセージを欲している状況なわけですから,特に問題はないでしょう。
しかし,そのような状況ではなく,特段自分がどうすべきか,どうあるべきかというようなことについてアドバイスが欲しいなどと思っていないのに,相手から『あなたは~すべきだ。』と一方的に評価されたらどう感じるでしょうか。
ほとんどの方は,気分を害するのではないでしょうか。
これに対して,Iメッセージの場合は,「私は~~と感じる。」,「私は~~と思っている。」,「私はあなたに~~してほしい。」というように,あくまで自分の気持ちや考えを述べているに過ぎず,相手の言動に対する評価という要素は原則として入ってきませんので,相手としては,そのメッセージ内容を否定することはできません。
そのため,例えば,上記の例のようなIメッセージを受け取った人は,『どうして相手は恐いと感じたのだろう?』,『自分の何が相手を恐がらせたのだろう?』というように,自己評価が促されることになります。
他人から一方的に「もっと落ち着いて!」などと言われると,かえって『お前に何がわかるんだ!?』というような反発心が生まれてしまったりして,結局,「落ち着いた態度になる」という状況には至らないことが多いですよね。
これに対して,Iメッセージをきっかけに自分自身で自分の言動を顧みる機会を与えられた場合は,そのように自分の言動について考えを巡らせている時点で,既にかなり落ち着いている状態に近づいています。そして,誰に言われるでもなく自然と冷静になっていけるわけです。
また,人をほめる時も,原則としてYOUメッセージよりIメッセージの方が効果的です。
YOUメッセージでほめる場合は,「(あなたは)よくやった!」,「(あなたは)頑張った!」というようなメッセージになります。
もちろん,このようなメッセージでもほめていることに変わりはありませんので,ほめられた側は悪い気はしません。
しかしながら,ほめている場合においても,YOUメッセージはやっぱり評価が入ってしまうのです。
評価が入っているというのは,平たく言えば,多かれ少なかれ「上から目線」になっているということです。
これに対して,Iメッセージの場合は,「あなたが頑張ってくれたおかげで,(私は)とても助かった。」とか,「あなたの活躍が(私は)嬉しい。」,「あなたがいてくれて(私は)本当にありがたい。」というようなメッセージになります。
このようなIメッセージの方が,そこに上から目線の評価はなく,純粋に自分が他者を喜ばせたり,他者に貢献できているんだなという実感が湧きませんか?
他者との人間関係を良好にする上で,Iメッセージのフル活用は本当に効果的ですので,ぜひ試してみてくださいね!
ごく簡単に言えば,Iメッセージとは,主語が必ず「私は」から始まる形で相手に伝えるメッセージです。
これに対して,YOUメッセージは,主語が必ず「あなたは」から始まる形で相手に伝えるメッセージです。
具体例で考えてみましょう。
例えば,会話の相手がカッとなって大きな声を出してこちらを非難したり責めてきたとします。
このような場合に,皆さんは相手に対してどのようなメッセージを伝えますか?
相手に対して,そのような態度をやめてほしい,落ち着いて冷静に話してほしいと思った時には,
「そんな言い方しなくてもいいじゃないか。」
とか,
「もっと落ち着けよ。」
などというメッセージを伝えることを想定された方が多いのではないでしょうか。
このようなメッセージが,YOUメッセージにあたります。
「そんな言い方しなくてもいいじゃないか。」とか,「もっと落ち着けよ。」というのは,相手の言動について話していることですよね。
これは,主語が相手なので,YOUメッセージということになります。
では,上記のようなケースでIメッセージを使うとしたら,どのようなメッセージになるでしょうか。
例えば,
「そんな風に大きな声で迫られると恐いです。」
とか,
「もう少し落ち着いて話していただけると助かります。」
というようなメッセージはどうでしょうか。
「そんな風に大きな声で迫られると(私は)恐いです。」
「もう少し落ち着いて話していただけると(私は)助かります。」
というように,主語が「私は」になっていますよね。これがIメッセージです。
IメッセージとYOUメッセージでは,受け取る側の印象は大きく異なります。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが,YOUメッセージの場合,必ず,相手の言動をこちらが評価している形になります。
例え言葉尻を丁寧にしたとしても,「そんな言い方しなくてもいいじゃないか。」というのは,『あなたはそんな言い方をするべきではない。』という意味が込められていますよね。
これは明らかに相手の態度に対するこちらの評価を伝えています。
「もっと落ち着けよ。」も同じですね。『あなたはもっと落ち着くべきだ。』という評価の意味合いが込められています。
この『~すべきだ』というのが,人間関係を破壊する元凶となるNGワードです。
あなたがこのように,他人から『~すべきだ』と言われたとしら,どのような気持ちになるでしょうか。
もちろん,自分から他者に対して「私はどうすべきだとあなたは思うか。」という形でアドバイスを求めたことに対して,「あなたはこうすべきだ。」という意見が返ってきた場合であれば,そもそもそのようなメッセージを欲している状況なわけですから,特に問題はないでしょう。
しかし,そのような状況ではなく,特段自分がどうすべきか,どうあるべきかというようなことについてアドバイスが欲しいなどと思っていないのに,相手から『あなたは~すべきだ。』と一方的に評価されたらどう感じるでしょうか。
ほとんどの方は,気分を害するのではないでしょうか。
これに対して,Iメッセージの場合は,「私は~~と感じる。」,「私は~~と思っている。」,「私はあなたに~~してほしい。」というように,あくまで自分の気持ちや考えを述べているに過ぎず,相手の言動に対する評価という要素は原則として入ってきませんので,相手としては,そのメッセージ内容を否定することはできません。
そのため,例えば,上記の例のようなIメッセージを受け取った人は,『どうして相手は恐いと感じたのだろう?』,『自分の何が相手を恐がらせたのだろう?』というように,自己評価が促されることになります。
他人から一方的に「もっと落ち着いて!」などと言われると,かえって『お前に何がわかるんだ!?』というような反発心が生まれてしまったりして,結局,「落ち着いた態度になる」という状況には至らないことが多いですよね。
これに対して,Iメッセージをきっかけに自分自身で自分の言動を顧みる機会を与えられた場合は,そのように自分の言動について考えを巡らせている時点で,既にかなり落ち着いている状態に近づいています。そして,誰に言われるでもなく自然と冷静になっていけるわけです。
また,人をほめる時も,原則としてYOUメッセージよりIメッセージの方が効果的です。
YOUメッセージでほめる場合は,「(あなたは)よくやった!」,「(あなたは)頑張った!」というようなメッセージになります。
もちろん,このようなメッセージでもほめていることに変わりはありませんので,ほめられた側は悪い気はしません。
しかしながら,ほめている場合においても,YOUメッセージはやっぱり評価が入ってしまうのです。
評価が入っているというのは,平たく言えば,多かれ少なかれ「上から目線」になっているということです。
これに対して,Iメッセージの場合は,「あなたが頑張ってくれたおかげで,(私は)とても助かった。」とか,「あなたの活躍が(私は)嬉しい。」,「あなたがいてくれて(私は)本当にありがたい。」というようなメッセージになります。
このようなIメッセージの方が,そこに上から目線の評価はなく,純粋に自分が他者を喜ばせたり,他者に貢献できているんだなという実感が湧きませんか?
他者との人間関係を良好にする上で,Iメッセージのフル活用は本当に効果的ですので,ぜひ試してみてくださいね!