2016 09.28
追求すべき「5人の利益」
「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズの著者である法政大学の坂本光司教授は,企業は常に「5人の利益」を追求しなければならないと説かれています。
さて,その「5人」とは誰のことをさしているでしょうか?
5人といっても,もちろん特定個人のことではありません。
企業をとりまくステークホルダー(利害関係者)のことをさしています。
その「5人」とは
① 社員とその家族
② 取引先の社員とその家族
③ 現在顧客と未来顧客
④ 地域社会(特に高齢者や障害者)
⑤ 出資者,株主
という5種類のステークホルダーのことを表しています。
また,坂本教授は,この5人の利益を追求するにあたっては,①から順番に利益を追い求め,⑤については,①~④の人々の利益をもたらした「結果」として利益がもたらされるという図式が重要であるとも説かれています。
さて,翻って皆さんの会社はいかがでしょうか?
経営者の方,顧客や株主を最優先にしていませんか?
お勤めの方,勤務先の上司や経営者は,あなたたちをないがしろにして,とにかく目先の売上げにばかり目が向いていませんか?
というか,書いていて思いましたが,世の中圧倒的にそういう会社の方が多いですよね。
私は,そういう会社の経営者さんたちにぜひお伝えしたい言葉があります。
それは,松下幸之助さんの「企業は人なり」という言葉です。
以前の投稿でご紹介した伊那食品工業の塚越寛会長も,同様のお話をされています。
松下幸之助さんの言葉は,とても有名な言葉ですので,聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
ただ,その言葉の本質を真に理解し,実践されている企業はかなり少ないのではないでしょうか。
皆さんは,「企業は人なり」という言葉を人に説明するとしたら,どのようにお話をされるでしょうか。
例えば,『企業には優秀な人材が必要だから,できるだけ優秀な人にはいってもらうように採用をしっかりしなくてはならない』という解釈があるかもしれません。
あるいは,『しっかり会社の役に立ってくれるように社員教育に力を入れることが大事だ。』という解釈もあるかもしれません。
いずれも,1つの解釈としておかしいとは思いません。採用にしろ教育にしろ,企業にとって大事なことであることは間違いないでしょう。
しかし,私は,「企業は人なり」の本質は,そういう,主語が会社になるような技術的な話ではなく,もっと根本的な考え方にあると思っています。
その考え方とは,「企業に関わる全ての人の成功・幸せこそが,企業を永続的に発展させる」というものです。
そして,「企業に関わる人」として,その成功の追及が最優先で求められるのは,当然ながら社員とその家族です。
考えてもみてください。
どんなに優れた能力を持つ経営者がいて,顧客に大きな価値を提供できる商品やサービスを持っていて,それを適切にアピールできるマーケティングノウハウもあったとしても,経営者の方針のもとでしっかりと動いてくれる社員がいなければ,会社は機能しません。
逆に,経営者ががさほど優れた能力を持っておらず,競合他社を圧倒するような商品力もなかったとしても,社員が成長し,顧客との関係を築き上げてくれれば,事業は成り立ちうるでしょう。それに,そのような企業は,社員の努力によって必然的に商品力も段々と上がっていきます。
そう,会社は社員がいなければ成り立たないのです。そうであるならば,まずは最優先で社員とその家族の幸せが追求されるべきであることは,自明の理でしょう。
取引先も,近いことが当てはまります。
私たちは,事業を行うにあたって,必ず何らかの仕入れを行っています。
我々弁護士は,主たる事業について大きな仕入れは必要ありませんが,それでも,事務用品や本の調達はとても重要ですし,パソコン,複合機,電話等も,ないと(機能しないと)仕事になりません。
そうであるならば,取引先やその社員さんたちの成功は,当然ながら,自分たちの事業の成功にも大いに関係するはずです。
だから,自社の社員の次に,取引先の社員さんとその家族が来るのです。
現在顧客と未来顧客については,あえて説明の必要はないですよね。
大事なところを少しだけお伝えしておくとすれば,「未来顧客」も含んでるというところがキーポイントです。
これはあえて解説は省略しますので,ぜひ「未来顧客」というステークホルダーについて考えてみてください。
地域社会も,企業がその土地において自分たちの事業を継続できるのは,そこに地域社会という1つの大きな社会的コミュニティが存在するからであるという原則論に立ち返れば,4番目に来ることに違和感はないはずです。
社員の成功は,会社の成功です。そして,多くの会社が成功していけば,日本全体が,よりたくさんの人が幸せを感じられる良い国になっていきます。
ぜひ私と一緒に,ES(従業員満足度)を徹底追求してきましょう!!
さて,その「5人」とは誰のことをさしているでしょうか?
5人といっても,もちろん特定個人のことではありません。
企業をとりまくステークホルダー(利害関係者)のことをさしています。
その「5人」とは
① 社員とその家族
② 取引先の社員とその家族
③ 現在顧客と未来顧客
④ 地域社会(特に高齢者や障害者)
⑤ 出資者,株主
という5種類のステークホルダーのことを表しています。
また,坂本教授は,この5人の利益を追求するにあたっては,①から順番に利益を追い求め,⑤については,①~④の人々の利益をもたらした「結果」として利益がもたらされるという図式が重要であるとも説かれています。
さて,翻って皆さんの会社はいかがでしょうか?
経営者の方,顧客や株主を最優先にしていませんか?
お勤めの方,勤務先の上司や経営者は,あなたたちをないがしろにして,とにかく目先の売上げにばかり目が向いていませんか?
というか,書いていて思いましたが,世の中圧倒的にそういう会社の方が多いですよね。
私は,そういう会社の経営者さんたちにぜひお伝えしたい言葉があります。
それは,松下幸之助さんの「企業は人なり」という言葉です。
以前の投稿でご紹介した伊那食品工業の塚越寛会長も,同様のお話をされています。
松下幸之助さんの言葉は,とても有名な言葉ですので,聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
ただ,その言葉の本質を真に理解し,実践されている企業はかなり少ないのではないでしょうか。
皆さんは,「企業は人なり」という言葉を人に説明するとしたら,どのようにお話をされるでしょうか。
例えば,『企業には優秀な人材が必要だから,できるだけ優秀な人にはいってもらうように採用をしっかりしなくてはならない』という解釈があるかもしれません。
あるいは,『しっかり会社の役に立ってくれるように社員教育に力を入れることが大事だ。』という解釈もあるかもしれません。
いずれも,1つの解釈としておかしいとは思いません。採用にしろ教育にしろ,企業にとって大事なことであることは間違いないでしょう。
しかし,私は,「企業は人なり」の本質は,そういう,主語が会社になるような技術的な話ではなく,もっと根本的な考え方にあると思っています。
その考え方とは,「企業に関わる全ての人の成功・幸せこそが,企業を永続的に発展させる」というものです。
そして,「企業に関わる人」として,その成功の追及が最優先で求められるのは,当然ながら社員とその家族です。
考えてもみてください。
どんなに優れた能力を持つ経営者がいて,顧客に大きな価値を提供できる商品やサービスを持っていて,それを適切にアピールできるマーケティングノウハウもあったとしても,経営者の方針のもとでしっかりと動いてくれる社員がいなければ,会社は機能しません。
逆に,経営者ががさほど優れた能力を持っておらず,競合他社を圧倒するような商品力もなかったとしても,社員が成長し,顧客との関係を築き上げてくれれば,事業は成り立ちうるでしょう。それに,そのような企業は,社員の努力によって必然的に商品力も段々と上がっていきます。
そう,会社は社員がいなければ成り立たないのです。そうであるならば,まずは最優先で社員とその家族の幸せが追求されるべきであることは,自明の理でしょう。
取引先も,近いことが当てはまります。
私たちは,事業を行うにあたって,必ず何らかの仕入れを行っています。
我々弁護士は,主たる事業について大きな仕入れは必要ありませんが,それでも,事務用品や本の調達はとても重要ですし,パソコン,複合機,電話等も,ないと(機能しないと)仕事になりません。
そうであるならば,取引先やその社員さんたちの成功は,当然ながら,自分たちの事業の成功にも大いに関係するはずです。
だから,自社の社員の次に,取引先の社員さんとその家族が来るのです。
現在顧客と未来顧客については,あえて説明の必要はないですよね。
大事なところを少しだけお伝えしておくとすれば,「未来顧客」も含んでるというところがキーポイントです。
これはあえて解説は省略しますので,ぜひ「未来顧客」というステークホルダーについて考えてみてください。
地域社会も,企業がその土地において自分たちの事業を継続できるのは,そこに地域社会という1つの大きな社会的コミュニティが存在するからであるという原則論に立ち返れば,4番目に来ることに違和感はないはずです。
社員の成功は,会社の成功です。そして,多くの会社が成功していけば,日本全体が,よりたくさんの人が幸せを感じられる良い国になっていきます。
ぜひ私と一緒に,ES(従業員満足度)を徹底追求してきましょう!!