2016 07.13
「シナジー」という言葉,時々耳にすることがあると思いますが,どういう意味かと問われると,実は説明がぽんと出てこない人が多いのではないでしょうか。
少なくとも私はそうでした(苦笑)
ということで,シナジーの意味から確認していきますが,シナジーとは,複数の物が合わさった時に,それぞれが個別に有している価値の総和を,合体したものの価値が上回ることをいいます。
日本語では,「相乗効果」と訳されたりしていますね。
上記の説明だとなかなかピンときづらいかもしれませんが,具体例で考えるとわかりやすいと思います。
例えば,鉄,ニッケル,クロムは,それぞれについて同じ大きさの棒を作って負荷をかけた場合,
鉄=1インチあたり(PSI)6万ポンド
ニッケル=7万PSI
クロム=8万PSI
の負荷で折れます。
そうすると,単純にこの3つを混合した場合,6万+7万+8万=21万PSIに耐えられるということになるはずですよね。
ところが,実際にこの3つを一定の割合で混ぜた合金の棒は,30万PSIまで耐えられます。
そうすると,3種類の金属の単純な総和である21万PSIに比べて,9万PSI(43%)も強度が増していることになります。
この43%の部分が,まさにシナジーなわけです。不思議ですよね。この43%はどこから湧いてきたのかという感じです。
物質だとこのようにとてもわかりやすいですが,人に置き換えるとどうでしょうか。
人と人が生み出すシナジーの中で,世界中どこでも生み出されていて,かつ,最も偉大なシナジーは「命」です。
つまり,赤ちゃん(子供)ですね。
なにせ,子供は,どれだけ個人がすごい能力を持っていたとしても,絶対に1人では生み出すことができません。
「子供は愛の結晶」などとよく言われたりもしますが,確かに的を射た表現だと思います。
このように,人は,他の人と協力し合うことで,元来,個々人の人格や能力だけでは絶対に生み出せない無限の価値を生み出すことができる存在なのです。
そうであるならば,ビジネスの場においても,プライベートの場においても,様々な場面で,人と人とは,1+1を3にも10にも100にもできる可能性を秘めているといえるはずです。
第6の習慣は,以上のようなことを踏まえて,それまでの第1から第5までの全ての習慣を駆使し,シナジーという公的成功の到達点を目指す習慣です。
ここで大事になってくる考え方は2つあります。それは,「第3の案を探す」ことと,「違いを尊重する」ということです。
第3の案については,7月10日のブログで書かせていただきましたのでこちらをご参照いただくとして,本投稿では,「違いを尊重する」という点にフォーカスしたいと思います。
シナジーは,個々人それぞれが持つ固有の価値が混ざり合うことで生み出されるものであり,当然ながら,全く同じ考え方や価値観が合体しても,そこにシナジーは生まれません。
先ほどの金属の例で言えば,鉄と鉄が混ざり合ったとしても,結局鉄でしかないので,混ぜる前の鉄よりも強度が増すということはないわけですね。
だからこそ,違いを尊重することが極めて大事になります。
人は,それぞれ考え方や価値観等のパラダイムが異なり,誰1人として同じ人はいません。
だからこそ,異なるパラダイム同士が共鳴しあって,シナジーが生まれる可能性を秘めているわけです。
ところが,シナジーを意識していないと,つい人は自分と違う意見を拒絶しがちです。
確かに,誰しもが自分の考えに全面的に賛成してくれたら楽ですし,「自分の考えは周りから認められている!」と実感できて,承認欲求も満たされて気分が良くなります。
でも,そこにシナジーは生まれようがありません。
異なるパラダイムを持つ者同士が,それぞれの視点から物を考えて,議論という形で意見を交換する中で,まさに第3の案(=シナジー)が創出されていくのです。
本投稿をお読みいただいた方,ぜひ,今から,自分と異なる考え方や意見を持つ人の言葉に,意識的に耳を傾けてみるようにしてください。
「シナジーを創り出す」という視点で耳を傾けていれば,すぐにはプラス効果として結びつかなかったとしても,必ず何か得られるものがありますよ!
少なくとも私はそうでした(苦笑)
ということで,シナジーの意味から確認していきますが,シナジーとは,複数の物が合わさった時に,それぞれが個別に有している価値の総和を,合体したものの価値が上回ることをいいます。
日本語では,「相乗効果」と訳されたりしていますね。
上記の説明だとなかなかピンときづらいかもしれませんが,具体例で考えるとわかりやすいと思います。
例えば,鉄,ニッケル,クロムは,それぞれについて同じ大きさの棒を作って負荷をかけた場合,
鉄=1インチあたり(PSI)6万ポンド
ニッケル=7万PSI
クロム=8万PSI
の負荷で折れます。
そうすると,単純にこの3つを混合した場合,6万+7万+8万=21万PSIに耐えられるということになるはずですよね。
ところが,実際にこの3つを一定の割合で混ぜた合金の棒は,30万PSIまで耐えられます。
そうすると,3種類の金属の単純な総和である21万PSIに比べて,9万PSI(43%)も強度が増していることになります。
この43%の部分が,まさにシナジーなわけです。不思議ですよね。この43%はどこから湧いてきたのかという感じです。
物質だとこのようにとてもわかりやすいですが,人に置き換えるとどうでしょうか。
人と人が生み出すシナジーの中で,世界中どこでも生み出されていて,かつ,最も偉大なシナジーは「命」です。
つまり,赤ちゃん(子供)ですね。
なにせ,子供は,どれだけ個人がすごい能力を持っていたとしても,絶対に1人では生み出すことができません。
「子供は愛の結晶」などとよく言われたりもしますが,確かに的を射た表現だと思います。
このように,人は,他の人と協力し合うことで,元来,個々人の人格や能力だけでは絶対に生み出せない無限の価値を生み出すことができる存在なのです。
そうであるならば,ビジネスの場においても,プライベートの場においても,様々な場面で,人と人とは,1+1を3にも10にも100にもできる可能性を秘めているといえるはずです。
第6の習慣は,以上のようなことを踏まえて,それまでの第1から第5までの全ての習慣を駆使し,シナジーという公的成功の到達点を目指す習慣です。
ここで大事になってくる考え方は2つあります。それは,「第3の案を探す」ことと,「違いを尊重する」ということです。
第3の案については,7月10日のブログで書かせていただきましたのでこちらをご参照いただくとして,本投稿では,「違いを尊重する」という点にフォーカスしたいと思います。
シナジーは,個々人それぞれが持つ固有の価値が混ざり合うことで生み出されるものであり,当然ながら,全く同じ考え方や価値観が合体しても,そこにシナジーは生まれません。
先ほどの金属の例で言えば,鉄と鉄が混ざり合ったとしても,結局鉄でしかないので,混ぜる前の鉄よりも強度が増すということはないわけですね。
だからこそ,違いを尊重することが極めて大事になります。
人は,それぞれ考え方や価値観等のパラダイムが異なり,誰1人として同じ人はいません。
だからこそ,異なるパラダイム同士が共鳴しあって,シナジーが生まれる可能性を秘めているわけです。
ところが,シナジーを意識していないと,つい人は自分と違う意見を拒絶しがちです。
確かに,誰しもが自分の考えに全面的に賛成してくれたら楽ですし,「自分の考えは周りから認められている!」と実感できて,承認欲求も満たされて気分が良くなります。
でも,そこにシナジーは生まれようがありません。
異なるパラダイムを持つ者同士が,それぞれの視点から物を考えて,議論という形で意見を交換する中で,まさに第3の案(=シナジー)が創出されていくのです。
本投稿をお読みいただいた方,ぜひ,今から,自分と異なる考え方や意見を持つ人の言葉に,意識的に耳を傾けてみるようにしてください。
「シナジーを創り出す」という視点で耳を傾けていれば,すぐにはプラス効果として結びつかなかったとしても,必ず何か得られるものがありますよ!