2016 06.15
昨日までのブログにて,選択理論に基づく「5つの欲求」についてお話をしました。
5つの欲求は,言うなれば幸せの要素であり,どの欲求がどのくらい強いのかは人それぞれ異なる(=幸せの形は人それぞれ千差万別)ということでしたね。
さて,選択理論では,この5つの欲求が満たされていて,自分が幸せだと感じる人やモノや状況のことを「上質世界」と呼んでいます。
人が「こんな時幸せだな~,楽しいな~」と感じる場面を頭に思い描いた時の,そのビジョンそのものともいえます。
人は,自分の上質世界に入っている事象に関しては,行動にブレーキがかかりません。
そりゃそうですよね。だって,「幸せだな~」「楽しいな~」と感じる事象が集まっているのが上質世界なわけですから,そういった肯定的感情を得るために動くことには抵抗を感じませんよね。
さあ,ここまでは単なる概念の確認で,ここからが大事なところです。
上質世界には人,モノ,状況その他様々な事象が入り得ます。
そして,上質世界に入っている人の言動は,その人にとって,行動を促す大きな影響力を及ぼします。
例えば,少年野球でピッチャーをやっている小学校6年生の阿部くんが,日本ハムの大谷投手から直接アドバイスを受けたら,(よっぽど変なアドバイスでない限り)そのアドバイスの中身はほぼ関係なく,とにかく大谷投手のアドバイスを取り入れてみようと思うでしょう。
あるいは,私であれば,上質世界に孫子や孔子が入っているので,彼らの遺した数々の言葉はかなりの影響力を持っています(ちなみに,一番私にとって強大な影響力を持っているのは,「7つの習慣」の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士です。)。
さて,これらの例え話を通じて私は皆さんに何を伝えたいのか。
それは,誰かに行動変容を促したいと思ったら,自分がその人の上質世界に入る必要があるということです。
尊敬する上司から言われた言葉であれば,それが例え厳しい言葉であっても,その言葉に感謝して,もっと頑張ろう!という気持ちになりませんか?
可愛がっている好印象の後輩であれば,何かと面倒を見たり,支援したいという気持ちになりませんか?
いつも自分のことを尊重し,想ってくれている家族のためには,時には命すら厭わないという気持ちになりませんか?
これは全て,上司,後輩,家族が,あなたにとって上質世界に入っているからこそ,そのような気持ちが自然と湧き上がるのです。
そうすると,逆に,
・部下にもっと効果的に動いてもらえるように行動変容を促したり
・先輩に色々とご指導を頂いたり,可愛がってもらったり
・家族に支えてもらったり
という願望を成就するためには,自分が部下,先輩,家族の上質世界に入る必要があるわけです。
ところが,残念ながら,世の中の多くの人達は,上質世界に入ることなど考えずに,「立場」によって,相手を変えようとします。
・自分は社長なんだから,雇われている側の部下が自分の言うことを聞くのは当たり前だ。
・先輩なんだから,後輩である自分をもっとちゃんと指導するのが当たり前だ。
・夫(妻)なんだから,妻(夫)を支えるのは当たり前だ。
・子供は親の言うことを聞くのが当たり前だ。
こんなパラダイムはうんざりするほど世の中に蔓延していますよね。
皆さん,よくよく覚えておいてください。
人の行動変容を効果的に促すものは,「立場」ではなく,その人の「上質世界」です。
誰かに変わってほしいと思っている方は,まずその人の上質世界を知ろうとすることから始めてみてください。
きっと,その人の行動変容を促すための効果的なアプローチ方法が見つかりますよ(^^)
【お知らせ】
6月24日のセミナーでは,今日の投稿でお伝えしたようなお話もさらに深掘りし,参加者の皆さんに,ご自身の状況に当てはめて考えていただきます。
行動を変えてもらいたい人がいる方,お待ちしております!
<詳細情報>
『真・交渉力養成セミナー~脅しで人は動かない!!~』
日時:平成28年6月24日(金)18時00分~20時00分(17時30分開場)
場所:かでる2・7 610研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)
参加費:1000円(会場代)
5つの欲求は,言うなれば幸せの要素であり,どの欲求がどのくらい強いのかは人それぞれ異なる(=幸せの形は人それぞれ千差万別)ということでしたね。
さて,選択理論では,この5つの欲求が満たされていて,自分が幸せだと感じる人やモノや状況のことを「上質世界」と呼んでいます。
人が「こんな時幸せだな~,楽しいな~」と感じる場面を頭に思い描いた時の,そのビジョンそのものともいえます。
人は,自分の上質世界に入っている事象に関しては,行動にブレーキがかかりません。
そりゃそうですよね。だって,「幸せだな~」「楽しいな~」と感じる事象が集まっているのが上質世界なわけですから,そういった肯定的感情を得るために動くことには抵抗を感じませんよね。
さあ,ここまでは単なる概念の確認で,ここからが大事なところです。
上質世界には人,モノ,状況その他様々な事象が入り得ます。
そして,上質世界に入っている人の言動は,その人にとって,行動を促す大きな影響力を及ぼします。
例えば,少年野球でピッチャーをやっている小学校6年生の阿部くんが,日本ハムの大谷投手から直接アドバイスを受けたら,(よっぽど変なアドバイスでない限り)そのアドバイスの中身はほぼ関係なく,とにかく大谷投手のアドバイスを取り入れてみようと思うでしょう。
あるいは,私であれば,上質世界に孫子や孔子が入っているので,彼らの遺した数々の言葉はかなりの影響力を持っています(ちなみに,一番私にとって強大な影響力を持っているのは,「7つの習慣」の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士です。)。
さて,これらの例え話を通じて私は皆さんに何を伝えたいのか。
それは,誰かに行動変容を促したいと思ったら,自分がその人の上質世界に入る必要があるということです。
尊敬する上司から言われた言葉であれば,それが例え厳しい言葉であっても,その言葉に感謝して,もっと頑張ろう!という気持ちになりませんか?
可愛がっている好印象の後輩であれば,何かと面倒を見たり,支援したいという気持ちになりませんか?
いつも自分のことを尊重し,想ってくれている家族のためには,時には命すら厭わないという気持ちになりませんか?
これは全て,上司,後輩,家族が,あなたにとって上質世界に入っているからこそ,そのような気持ちが自然と湧き上がるのです。
そうすると,逆に,
・部下にもっと効果的に動いてもらえるように行動変容を促したり
・先輩に色々とご指導を頂いたり,可愛がってもらったり
・家族に支えてもらったり
という願望を成就するためには,自分が部下,先輩,家族の上質世界に入る必要があるわけです。
ところが,残念ながら,世の中の多くの人達は,上質世界に入ることなど考えずに,「立場」によって,相手を変えようとします。
・自分は社長なんだから,雇われている側の部下が自分の言うことを聞くのは当たり前だ。
・先輩なんだから,後輩である自分をもっとちゃんと指導するのが当たり前だ。
・夫(妻)なんだから,妻(夫)を支えるのは当たり前だ。
・子供は親の言うことを聞くのが当たり前だ。
こんなパラダイムはうんざりするほど世の中に蔓延していますよね。
皆さん,よくよく覚えておいてください。
人の行動変容を効果的に促すものは,「立場」ではなく,その人の「上質世界」です。
誰かに変わってほしいと思っている方は,まずその人の上質世界を知ろうとすることから始めてみてください。
きっと,その人の行動変容を促すための効果的なアプローチ方法が見つかりますよ(^^)
【お知らせ】
6月24日のセミナーでは,今日の投稿でお伝えしたようなお話もさらに深掘りし,参加者の皆さんに,ご自身の状況に当てはめて考えていただきます。
行動を変えてもらいたい人がいる方,お待ちしております!
<詳細情報>
『真・交渉力養成セミナー~脅しで人は動かない!!~』
日時:平成28年6月24日(金)18時00分~20時00分(17時30分開場)
場所:かでる2・7 610研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)
参加費:1000円(会場代)