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20174.11

幸せになるためのセルフ・リーダーシップ

「リーダーシップ」と言われると,多くの方は,集団をまとめる人というようなイメージを持つのではないでしょうか。

しかし,リーダーシップは集団の統制だけに関係する概念ではありません。

個人の人生において幸せを目指すという観点からも,リーダーシップは極めて重要な要素となります

そこで,今日は個人の人生におけるリーダーシップ(セルフ・リーダーシップ)について考えてみたいと思います。


私は,セルフ・リーダーシップとは「自らが目指す理想の自分の追求(=幸福追求)に効果的な選択肢を採り続けようとする姿勢」と解釈しています。

要は,なりたい自分になるためであるとか,自分が求める幸せに近づくために意味のある選択肢を採ろうとする姿勢ということです。


具体例で考えてみましょう。

例えば,新規プロジェクトの立ち上げのため,会社において10人のチームが編成されたとします。

あなたはそのプロジェクトメンバーに選ばれましたが,プロジェクトリーダーはあなた以外のメンバーが選ばれていました。

さて,第1回会議においてリーダーの司会のもと,プロジェクトに関するアイデアの検討会が行われました。

しかし,リーダーは皆の意見が出やすいような効果的なファシリテーションを行う様子はなく,唐突に当てられた人が当たり障りのない発言をしたり,当てられたくない人が資料を見ているフリをしてリーダーと目を合わせないようにするなど,プロジェクトの進行に対して効果的な会議になっていない状況でした。

あなたはこのプロジェクトでしっかりと成果を出し,会社に貢献して出世し,より幅広い仕事を任されるようになるとともに,収入もアップさせたいという願望を持っていました

さて,こんな時あなたならどうしますか?


私自身も経験していますが,このような時,

『自分はプロジェクトのリーダー(責任者)ではないから,リーダーを差し置いてでしゃばるのもきまりが悪いよな。とりあえず,自分が当たったらリーダーにアピールするためにそれなりの発言をしておくくらいにして,あとは静観していよう。』

等と考える人は多いのではないでしょうか。

で,結局リーダーから当てられることもなく,黙ったままでタイムオーバーとなり,会議が終わるわけです。

上記のような姿勢は,まさに,「セルフ・リーダーシップがない姿勢」ということができます

先ほど,セルフ・リーダーシップとは「自らが目指す理想の自分の追求(=幸福追求)に効果的な選択肢を採り続けようとする姿勢」とご説明しましたね。

そのような定義との関係でいうと,上記の行動選択はどうでしょうか。

このプロジェクトに関わってあなたの思い描く理想の自分は,『今回のプロジェクトで成果を出して会社に貢献し,出世して仕事の幅も収入も大きくなっている自分』ですよね。

そのような理想の自分の追求に対して,「リーダーから当てられない限りその場で黙って座っている」という選択肢は効果的でしょうか

「静観」などという言葉を使うとなんとなくかっこよく聞こえますが,要は沈黙して座っているだけですよね。

これが効果的な選択肢とはいえないことは,誰の目にも明らかでしょう。

ゆえに,上記のような姿勢は,「セルフ・リーダーシップ」がない姿勢といえるのです。


それでは,上記の場面で,こんな風に考える人はどうでしょうか。

『せっかく各自忙しい中で時間を割いて集まっているんだから,プロジェクトの前進に向けてもっとみんなが意見を出しやすいような方法を考えたり,会議自体を効果的なものにすべきだな。リーダーは頑張ろうとしてくれているし,リーダーとの信頼関係も重要だから,リーダーの顔を潰さないように気を付けつつ,もっと意見やアイデアを出しやすい会議運営方法等について話し合えないか提案してみよう!』

実際にこのような提案をして会議が劇的に変わるかどうかまでは未知数ですが,少なくとも,その場で黙って座っているだけよりも,プロジェクトの進行,ひいてはプロジェクトの成功に向けた一定の意味(効果性)はありそうですよね。

このような姿勢が,「セルフ・リーダーシップ」がある姿勢ということができます。


セルフ・リーダーシップは,上記のような会社内における会議等にとどまらず,夫婦間,親子間,友人間,趣味のコミュニティ間などあらゆる場面で問われます。

以下に若干の例を挙げておきますね。

・配偶者から小言を言われても,それに対して苛立ちを見せることなく,自分の至らないところを改善しようという意思決定ができるかどうか(※「夫婦関係が円満でありたい」という願望を持っていることが前提)

・仕事や家庭のことに時間を優先的に使うため,外部のコミュニティにおける役割の依頼に笑顔かつ礼儀正しく「NO」と言えているか(※「将来の幸せのため,仕事と家庭に自分の時間とエネルギーを集中させるべき」と考えていることが前提)

・子供がおもちゃを散らかしたり食べ物をこぼしたりしても,カッとなって怒ったりせずに,落ち着いて効果的な指導ができているか(※「子供を恐怖で無理矢理動かすことなく,伸び伸びと育ってほしい」と願っていることが前提)

 


さて,ここまで読んでくださった方の中には,「自分は全然セルフ・リーダーシップがないなぁ・・・」と嘆いている方もいらっしゃるかもしれません。

大丈夫!

セルフ・リーダーシップは天性の才能ではありません

誰しも,努力によって後天的に身に着けているものです。

小学校の頃から,常にあらゆる行動選択において効果性を考えている人なんていませんよね。

今セルフ・リーダーシップを身に着けている人も,皆,色々なきっかけがあって,様々な努力の末にセルフ・リーダーシップを身に着けているのです。


では,セルフ・リーダーシップを身に着けるためにはどうしたらよいのでしょうか

本稿三回目の登場ですが,私はセルフ・リーダーシップを「自らが目指す理想の自分の追求(=幸福追求)に効果的な選択肢を採り続けようとする姿勢」と説明しましたね。

そうであるならば,セルフ・リーダーシップを身に着けるためには,

① 自らの目指す理想の自分を明確にする(=人生の目的,ミッション,ビジョン等を決める)

② そのために効果的な選択を考えられるようになる(=原則を軸として,上記①を達成するために必要な選択肢を選ぶ)

③ (常に効果的な選択肢を採り続けられるように)主体的な人間になる

といった要素が必要になるということができます。

ちなみに,これらはそれぞれ,スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」における第1の習慣「主体的である」(上記③),第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」(上記①),第3の習慣「最優先事項を優先する」(上記②)と合致しています。

つまり,コヴィー博士が著書において,『自立した個人として成功する(=「私的成功」)ために必要な習慣』として提唱する第1~第3の習慣を身に着けることで,自然とセルフ・リーダーシップも身に着くということです。

もちろん,上記①~③を習慣化することは簡単ではありません。

でも,あなたがもし今後,今よりももっと幸せな人生を歩みたいとお考えならば,セルフ・リーダーシップは必要不可欠な技術ということができます

「7つの習慣」以外の本やセミナー等でも,上記①~③を学んで身に着けることは可能ですので,ぜひご自身で興味を持って調べてみてください。

その「興味を持って調べる」という一歩から,あなたの人生は確実に変わりますよ(^^)


【おまけ】

アメリカの大手コンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーにおいて10年以上人事採用マネージャーを務められた伊賀泰代さんの著書「採用基準」(2012年・ダイヤモンド社)においても,個人としてのリーダーシップがいかにビジネスにおいて重要な意味を持つかが非常に説得的に述べられています。

私はこの本を読んで,いかに自分がリーダーシップという概念や,その重要性に気づいていなかったかにまざまざと気づかされました。

これを機にぜひご一読をおすすめします!