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201611.21

人間関係を良好にするコツ⑨~「戦い」と「闘い」の違いを知る~

皆さんは,「戦う」という言葉と,「闘う」言葉をどのように使い分けていますか。

あまり意識したことがない方も少なくないのではないでしょうか。

こんな時は,熟語で考えてみるとわかりやすいのが日本語の特徴です。

「戦う」という字の方は,『戦争』,『対戦』等がありますね。

これに対して,「闘う」の方は,『闘病』,『闘魂』等があります。

熟語を見比べてみてわかるとおり,前者の「戦う」は,もっぱら相手のいる「たたかい」について用いられるのに対して,後者の「闘う」は,目に見えないものや,自分自身との「たたかい」を表す際に用いられることがあります。

さて,ここからは,この両者の違いを知ることがなぜ人間関係を良好にするコツにつながるのかについて考えてみたいと思います。

人間関係についてトラブルを抱えている方の多くは,プライベートやビジネスにおいて,自分との「闘い」ではなく,他者との「戦い」に明け暮れている傾向があります。

他者と比較して自分の収入は上か下か,他者の生活よりも自分は裕福か否か,他者よりも能力が優れているか劣っているか,他者よりも自分の方が忙しいか暇か,他者よりも自分の方が辛いか楽か……

常に,自分と他者を比較して,勝っている・負けているという視点で物事をとらえようとします。

このような考え方を推し進めていくとどうなると思いますか。

まず,周りの人間関係は常に優劣でくくられていくことになるので,戦国時代でいえば常時戦(いくさ)に臨んでいるような状況に陥ることになります。

これは疲れますよね。肉体的にも精神的にもどんどん疲弊していくでしょう。

それに,他者との真の信頼関係を築くことも難しいです。

なにせ,基本的に『他者は自分より上か下か』という視点でしか物を見ていませんので,優劣など関係のない信頼し合えるパートナーという関係性は生まれません。

これに対して,多くの人から信頼され,人望を得て様々な成功を成し遂げている人は,他者と比較することはせず,常に「過去の自分」と「今の自分」を比較して,自分との闘いを日々続けています。

自らの人生の目的に向かって,その道程となる目標を設定し,これを達成するために日々様々な行動を実践していく。

これはまさに「自分との闘い」にほかなりません。

こういう方は,他者に対して上とか下とかそういう優劣でものを見ていません。なぜなら,『他人は他人,自分は自分。他人がどうであるかに関係なく,自分がどうありたいか,どうあるべきかが大事』と考えているからです。

というのも,目的・目標の達成にあたって,他者を打ち負かすという過程は原則として必要ないんですよね。

例えば,ビジネスにおいて,毎年・毎月の売上目標を立てるとします。

この売上目標の達成は,自分たちがどれだけその達成のために力を尽くしたかどうかという「自分との闘い」が重要なのであって,例えば同業他社の売上状況等は,直接影響しませんよね。

家庭においてももちろん同じです。

夫婦間や親子間で,どっちかが勝ってどっちかが負けているなどという状況は理想的といえるでしょうか。

そんなわけはありませんよね。家族全員がハッピーであることが理想的に決まっています。

ところが,そのことに気付かずに,わざわざ自分で他者を敵をとみなして,他者を屈服させようとしたり,他者を支配しようとすることに注力しようとする人は少なくありません。

例えば,職場や家庭において,自分の思い通りにならない相手に対して無理矢理言うことを聞かせようとするという行動は,その典型です。

ぜひ,皆さんは他者との「戦い」に注力して人間関係を破壊するのではなく,自分との「闘い」に集中して目標を達成し,周りの人たちと良好な関係を築いてくださいね!