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20168.16

できない理由ばかり探すのはやめよう

何か新しいアイデアや,これまでにない発想を形にしようとする時,そのような新しいアイデアを実現することが「できない理由」ばかりやたらと論理的に説明する人,皆さんの周りにいませんか?

かく言う我々弁護士も,このようなことは業界全体でよくあることのように感じます。

確かに,やろうとしていることが本当に無理無謀なことであったり,反社会的な行動であったりした場合は,できない理由というか,やるべきでないということをきちんと意見する人間は,むしろ重宝されるべきでしょう。

しかしながら,単に,これまで挑戦したことのない事柄であるとか,未知数な部分が多いことなどをつかまえて,「できない」という方向についての根拠ばかりを考えることは,既存の枠を超えて個人や組織が成長していくことの妨げにしかならないと言っても過言ではありません。

それよりも,新しいアイデアをどうしたら実現できるのか,実現するにあたって超えなければならないハードルは何なのか,それらのハードルはどうしたら乗り越えられるのか,ということに思考を集中させた方が,よっぽど建設的ではないでしょうか。

と,ここまでの内容を読まれて,「そんなの当たり前のことだし,当然やっている。」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

それはそれで大変すばらしいことですし,そのような方はこれ以上読み進めていただく必要はないかもしれません。

ただ,実際のところ,特に日本人は,前例のない事柄について,「どのようにすれば実現できるのか。」ということを考える癖がついてない人が多いと思われます(あくまで私の個人的感覚ではありますが,おそらく同じような意見の方は少なくないと思います。)。

もちろん,日常的にクリエイティブなお仕事(商品開発,広告制作,コンサルティング,芸術作品製作等々)をされていらっしゃる方は,常日頃「どのようにすれば新しいアイデアを具現化できるか。」という視点で自らの仕事については取り組んでいらっしゃることでしょう。

では,組織改革や,スタッフ育成の場面ではどうでしょうか?

上司や先輩という立場から見て問題があるなと感じる社員に対して,「どうしたらこの社員を成長させることができるか。」という視点で頭をひねらずに,「どうしたら問題なく会社から去ってもらえるだろうか。」等と考えてしまいがちな人も少なくないのではないでしょうか。

確かに,会社経営においては,全く会社に対して付加価値を生み出していない社員に対して給与を支払い続けることはマイナスと言わざるを得ません。

そして,世の中には,会社側がいろいろと尽力しても,なかなか問題行動が改善しなかったり,成長する兆候が見られない人も少なからず存在します。

しかし,一度採用した以上,会社は社員の人生に大きな責任を負うことになります。

そうであるならば,簡単に「この社員は~~だからダメだ。」と,改善できない理由ばかり挙げて諦めるのは無責任と言わざるを得ません。

どんな人であっても,必ずその人にしかない価値と可能性が存在します。

そして,他者がきっかけとなって,自分自身の価値や可能性に気付くことで,人が大きく変わるという例は,歴史をひも解けば枚挙にいとまがありません。

例えば,吉田松陰は,投獄されていた時も,囚人仲間や看守に対して学問の道を説き続け,それまで何度も犯罪を繰り返して投獄され続けていた複数人の囚人たちを見事に改心させたそうです(ちなみに,その当時松陰は25歳で,囚人の中で最年少だったそうです。)。

吉田松陰は確かに歴史上の偉人の1人ではありますが,駆使したのは自らの体と言葉のみだったはずです。超能力や魔法の類など一切使っていません。

そうであるならば,私たちも,松陰にならって,極悪な囚人とまではいかなくとも,自分たちが面接して採用した社員の行動改善を促すことくらい,できないわけがないと思いませんか?

諦めることは簡単です。

そんな,誰にでもできる簡単な行動に逃げることは,自らの能力不足をアピールしていることと同義だと私は思います。

ぜひ,個人としての目標に対してのみならず,他者との人間関係や,組織構築の中でも,「できない理由」をあげつらうのではなく,「どうしたらもっと良くなるか。」ということにフォーカスしていきましょう!