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20168.11

サーバント・リーダーシップ

「7つの習慣」は,人格を磨き,人生における個人としての成功と集団としての成功を目指すための原則ですが,個人としての成功にも,集団としての成功にも,「リーダーシップ」は不可欠の要素です。

ゆえに,スティーブン・R・コヴィー博士は,世界的な「リーダーシップ」の権威と言われています。

これまでも,リーダーシップについては何度か触れてきましたが,今日は,コヴィー博士のリーダーシップ概念の中でも非常に奥深く,かつ,多くの人があまり聞いたことがないであろう概念,「サーバント・リーダーシップ」についてご紹介したいと思います。

「サーバント・リーダーシップ」とは, メンバーを強引に動かして自分の目的を達するのではなく,メンバーに明確なミッションやビジョンといった道筋を示しつつも,それらのミッションやビジョンを遂行するメンバーに奉仕し,グループ全体をあるべき方向へと導いていくという概念です。

別の言葉では,「サーバント・リーダーシップ」とは,『権力』ではなく『権威』であるという説明の仕方もされます。

『権力』は,特定の地位にある者が,その地位を利用して,他者に対して(その意に沿うかどうかにかかわらず)言うことを聞かせる力ということができます。

これに対して,『権威』は,権力のように誰かが行使することを前提とする力ではありません。

人が持つ『権威』とは,それまでの実績や経験値を含めたその人の全人格について他者が寄せる信頼感ということができます。

コヴィー博士は,特に上記のような『権威』の意義について,『道徳的権威』という言葉を用いることによって,より概念を明確化しました。

道徳的権威があるということは,すなわち,その人が人格的な強さを有していることの表れです。

人は,権力によって意に反して無理矢理行動させられた場合,その権力者のミッションやビジョンに共感し,ついていきたいと思うことはほぼありません。

他方,道徳的権威を持つ人に対しては,自ら信頼を寄せる相手であることから,進んでついていきたいと思うようになります。

道徳的権威は,すなわち人格への信頼とほぼイコールですので,自分のエゴや特権的な力を抑え,論理的思考や説得,優しさ,共感といった,信頼を形成する手段(=他者への奉仕)を通じて高まっていきます。

このように,他者への奉仕を通じて人格に対する信頼を形成し,結果として他者がリーダーの示した道筋をたどるようになるという流れを生み出すのが「サーバント・リーダーシップ」です。

「リーダーシップ」と言われると,とかく,強烈な個性(存在感)により,他者を引っ張る力と思われがちですが,本来目指すべきリーダーシップは,むしろその逆といっても良いのです。

本投稿の末尾に,サーバント・リーダーに求められる10の特性を引用しておきますので,ご参考にしてみてください。

自分自身はもちろん,他者に対して影響力を発揮し,集団を成功へと導きたい皆さん,ぜひ,道徳的権威により真に人を心から動かすことがのできるサーバント・リーダーを目指しましょう!

【サーバント・リーダーに求められる10の特性】

インストラクショナルデザインのADDIEモデル