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201610.1

究極のタイムマネジメントとは人の力を借りることである

私の人生の師である青木仁志さんの言葉です。

日々多くの仕事に忙しくされている皆さん,上手に人の力を借りるという視点を持って日々のタイムマネジメントをされていらっしゃいますか?

どんなに素晴らしい能力を持っている人でも自分1人でできることには必ず限界があります。

世界一のお金持ちであるビルゲイツも,マイクロソフトで働く社員さんたちや,奥様等のパワーパートナーの助力のおかげで,あそこまでの富を築くことができたはずです。

また,歴代2位の大富豪といわれる鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓碑には,「己より賢き者を近づける術知りたる者,ここに眠る。」と刻まれているそうです。

実際,カーネギー自身は鉄鋼のことに精通していたわけではないそうです。

それでも,彼は,鉄鋼のことに精通している人を始め,多くの人を仲間とし,その助力を得る能力が卓越していたのでしょう。

目的・目標を達成するために誰かの助力を得るということも,「人を動かす」ことであり,そこには一定の原理原則が存在します。

その原理原則を過不足なく解説してくれているのが,私が度々引用するデール・カーネギー著「人を動かす」です。

「人を動かす」の原題は,「友を作り,人に影響を与える方法」となっています。

つまり,自分に力を貸してくれる仲間を作るという視点からも,「人を動かす」で述べられている原理原則は普遍的かつ不変的なものとしてあてはまるのです。

例えば,「人に好かれる六原則」の中で,「聞き手にまわる」という原則があります。

人は誰しも,(他者に対して)自分の話に耳を傾けてほしいという願望があり,それを実行する(聞き手にまわる)ことで,相手からの信頼を得て仲良くなることができるという原則です。

確かに,自分の話に真剣に耳を傾けてくれて,理解し,共感してもらえた時に,悪い気分になる人はいないでしょう。

(※原則とは,このように,普遍的(誰しもにあてはまる)かつ不変的(変わることがない)な世の中の摂理のことをさしています。)


このような原則を用いて他者の助力を得られるようになるとどうなるでしょうか。

単純に,自分という人間ができる仕事が1とした場合,もう1人手伝ってくれる人がいることによって,仕事の成果は1+1=2になるのでしょうか。

そんなことはありません。

2人以上の人間が協力しあうと,そこにはシナジー(相乗効果)が生まれます。

つまり,1+1が10,100,1000にもなりうるのです。

実際,経営者の方の場合,自分がやっている仕事のうち,時間はそれなりに奪われるものの,成果の増大との関連性は低いものってどうしてもありますよね。

例えば,単純な事務作業や,営業電話など(対応の必要性の低い)突発的な事象への対応,備品の整理等々はそのカテゴリーに入ってくるのではないでしょうか。

では,こういったことをスタッフに任せられるようになるとどうなるでしょうか。

マーケティング,問題解決,人脈形成等,自分にしかできない仕事に集中することができるようになり,より大きな成果を得られるようになるのではないでしょうか。

だからこそ,究極のタイムマネジメントとは,人の力を借りることだといえるのです。

私たち弁護士を含め,各種専門家を活用することもそうです。

経営者としてやらなければいけないことだけれど,そこに時間を奪われてしまうと,成果を増大することに時間とエネルギーを集中することができないという仕事は実に多いです。

会計監査,確定申告,勤怠管理や給与計算,許認可申請等の行政手続,登記の申請,労務管理,法的トラブル対応等々,企業経営には,利益という成果を出すこととは直接的に関係がないものの,やらなければいけない業務というのが実にたくさんあります。

そこが,士業や各種コンサルタントを中心とする専門家の出番ということになります。

もちろん,専門家を活用しようとする場合には一定の費用が発生しますので,何でもかんでもというわけにはいきません。

ただ,ご自身が時間あたりに生み出せる価値をきちんと考えて決める必要はあるでしょう。

例えば,1日あたり8時間で,月に25日間働く経営者さんがいたとした場合,その稼働時間は200時間となります。

この方の営業能力により,1か月あたり1000万円の売上げが生み出せるとした場合,売上げベースではありますが,1時間あたり5万円の価値を生み出すことができるということになります。

そうであるならば,上記のような専門業務を外部委託することで,例えば稼働時間を2時間増やすことができるとした場合,その外部委託には10万円の価値があるということになります。


経営者の方のケースで深堀りしましたが,サラリーマンの方も,日々の仕事の中で,上司,部下,先輩,同僚,後輩等から上手く助力を得るかということを突き詰めることによって,仕事の成果は激変するはずです。

指揮命令関係のない間柄であっても,人から助力を得ることはできます。

要は,相手があなたのことを助けたい,力を貸したい,あなたに成功してほしいと思ってくれるような関係性を築くことができればいいのです。

「そんなこと簡単にできれば,誰だって苦労しないよ~。」

今そんな風に思われたあなた。

あなたは,人から信頼を得るために具体的にどのような努力をしてきましたか。

その人の話に真剣に耳を傾けましたか。

その人がどんなことに関心を持っているか知ろうとしましたか。

その人が喜んでくれるようなことを進んでしましたか。

何か問題が起きた時,少しでも自分に非がある可能性が存在した時に,素直にそれを認めて謝りましたか。

その人が困っているとき,助けを必要としていると時に,自ら手助けをしようとしましたか。

その人の価値観や趣味趣向をいたずらに批判したり,些細な間違いをうるさく指摘したりしないように気をつけていましたか。

このような行為を積み重ねているにも関わらず,信頼関係が形成できないなどということはまず考えられません。

仮にあるとすれば,そもそもそのような方に助力を得る必要性は低いはずですので,気にする必要はないでしょう。


ぜひ,自身の目的・目標達成のために効果的に他者の助力を得ること重要性を意識して行動してみてください。