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20168.7

仮説力を鍛える

先日,大久保寛司さんと高野登さんのスペシャルコラボセミナーに参加してきました。

大久保さんは,「人と経営研究所」所長であり,上場企業の幹部研修なども受け持つ組織風土改革の第一人者です。

一方,高野さんは,元ザ・リッツカールトンホテルの日本支社長であり,現在は「人とホスピタリティ研究所」の所長を務められ,ホスピタリティを語らせたら並ぶ者はいないといえるスゴイ人です。

まあ,とにかく半端ない経歴と人格を有していらっしゃるお2人なのです。

そんなお2人がコラボセミナーを札幌で開いてくださるというのですから,万難を排してでもいかないわけにはいきません!

ということで,私も名刺作成でお世話になっている丸吉日新堂印刷株式会社さん主催の,大久保寛司&高野登スペシャルセミナーに足を運んだわけです。


休憩時間を除いて約3時間30分のセミナーでしたが,まあ学びポイントの多いこと多いこと。

さすがのお2人のお話で,時間は本当にあっという間でした。


今日は,その中で,高野さんがおっしゃっていた「仮説力」という言葉に着目してみたいと思います。

そもそも,「仮説思考」というアマゾンのビジネス書オールタイムベスト100(ビジネススキル部門)にランクインしている著名な本もあるくらい,仮説を立ててものを考える力は,ビジネスにおいて非常に重要とされています。

私たち弁護士も,日々事件対応において仮説思考を頻繁に行っています。


高野さんが「仮説力」のお話の中で出されていた具体例は,ホテルのドアマンの例でした。

場面は,高齢の女性のお客様がタクシーでいらっしゃって,お出迎えをするという状況です。

お客様はの横には,ボストンバッグが置いてありました。

この時,単にドアを開けてお客様をお出迎えするドアマンが60%(対応①),お客様に対して「お荷物お持ちいたしますか。」とお声かけをするドアマンが39%(対応②)だというのです。

では,残りの1%はどうなのか?

お客様に対して,「お荷物はそのままでどうぞお降りください。」と言って,お客様の降車をフォローしつつ,さりげなく反対側のドアに回って,お客様の荷物を持つ,という対応をするのが,残りの1%であると高野さんはおっしゃいます。

対応①と,対応②・③の違いは明確ですね。お客様のお荷物を運ぶご負担を軽くして差し上げるための行動をとっているかどうかという大きな違いがあります。

では,対応②と③はどう違うのでしょうか。

高野さんは,対応③のドアマンは,「もしかしたら,あのバッグは相当重くて,対応②だとお客様が車内からバッグを車外に出そうとする作業が相当億劫かもしれない。」という仮説を立てられるといいます。

このような仮説を立てる力の有無が,お客様の期待を超えるサービスができるかどうかにおいてとても重要になってくるということなのですね。

これ,本当にどんな仕事でもそうだと思います。

仮説力を発揮する相手は必ずしもお客様とは限らないでしょう。

上司の場合も多いはずです。あるいは,同僚,後輩,ビジネスパートナー(取引先)等のケースも少なくないでしょう。


仮説思考は,要は,相手の立場や状況を想像する力(想像力)をフル活用するということですが,その活用の仕方には一定の筋があるということなのだと私は理解しています。

上記の例でいえば,可能な限りお客様のご負担を減らし,快適に過ごしていただくことを追求するというドアマンのミッションを前提に,お客様の目線になったときに,車内で重たい荷物を動かすことは億劫だ,と感じるのではないかという仮説を立て,この仮説をもとに,最終的な自身の行動を決定することが,まさに「仮説力」を発揮していることとイコールでしょう。

このように,自身の明確な行動指針としてのミッション・ビジョン⇒それに叶う仮説思考⇒仮説思考に基づく迅速な行為決定という一連の流れを全てしっかりと押さえられている人が,「仮説力」のある人といえるのではないかと思います。

仮説力を磨いて,常に,自身のミッション・ビジョン達成に効果的な行動を選択していきたいですね!