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20167.11

他人のためではなく自分のために働いてもらう

皆さんは,TOYOTAの現社長である豊田章男さんが公私にわたって師と仰ぐ偉大な経営者は誰か,聞いたことがあるでしょうか。

それは,長野県にある伊那食品工業株式会社の塚越寛会長です。

伊那食品は,1958年創業の長寿会社で,なんと48期連続増収増益という驚異的な業績をたたき出したとんでもない会社です。

そんな超優良企業のトップである塚越会長の経営方針は,「年輪経営」という言葉に集約されています。

「年輪経営」については,私が四の五の言うよりも,伊那食品のHPを見ていただくのが一番早いので,以下に引用します。

木は寒さや暑さ、風雪などの環境によって幅は変わりますが、年輪を必ず作り前年よりも少しだけ成長します。 そして成長を止めません。 確実に年輪を一輪ずつ増やしていきます。 これこそ企業の自然体であり、あるべき姿ではないかと思っています。

年輪の幅は、木が若い頃は広く、ある程度の大きさになると狭くなるのが自然の摂理です。 狭くなるのですから成長率は低くなります。 しかし、木全体の円周、容積は年々大きくなっているのですから、成長の絶対量は大きくなります。 また、一時的な数字にとらわれて売り上げ増だけを狙うと、他の要素は売り上げに追いつけず、内部に空洞が生じてしまいます。

当社は成長の数値目標は掲げていません。 売り上げや利益の数値は、自然体の年輪経営の結果であり、あえて目標を掲げる必要はないと思うからです。 売上高を伸ばす事を目指すのではなく、社員一人ひとりが能力を充分に発揮し、色々な面で成長できる事を目指しています。

私はこの年輪経営の考え方を知った時,本当に感動しました。まったくもってその通りだなと思いました。

そんな素晴らしい大経営者である塚越会長の講演CDを聞いていて,ぜひ皆さんと共有したいと思うお話がいくつかありましたので,今日はそのうちの1つをご紹介します。

それは,「社員のモチベーションを高めて生産性を上げてもらうには,他人(会社)のために働くのではなく,給料のために働くのでもなく,自分のために働いてもらうことが必要」というお話です。

塚越会長が伊那食品の経営を任されたとき,同社は今とは全く違う瀕死の状態だったそうです。

当時,同社には,売上げを向上的に伸ばせるだけの設備や有力な仕入先も販売先も,何もありませんでした。

ただ,社員は15名いたそうです。

そこで,経営を立て直すために塚越会長が考えたアイデアは,「社員の生産性を上げて業績を上げるしかない!」というものでした。

ここからが塚越会長のすごいところなのですが,塚越会長は,社員のモチベーションを高めて生産性を上げてもらうには,他人のために(会社のために)働く(≒働かされる)という感覚ではなく,働いたことが自分の幸せに結びついていくという感覚をもってもらわなければいけない,と思い立ちました。

そこで,とにかく,社員の方々に,会社に来て働くことが自分の人生における幸せにつながるものだ,と感じられるように,様々な仕組みを考えて実践していったそうです。

その結果が,48期連続増収増益という偉業達成というわけですね。

塚越会長の上記の考え方は,選択理論の視点で見ると,非常に理に適っています。

以前のブログでお話ししたとおり,選択理論では,人は皆,「上質世界」という幸せのビジョンを持っていると考えます。上質世界は,5つの欲求が満たされていると感じる人や物や状況が入った世界をさしていますが,伊那食品では,まさに社員の皆さんの上質世界に,会社で働くことや塚越会長が入っているわけです。

そりゃあ,業績も着実に上がりますよね!至極当然の結果といえるでしょう。

ちなみに,塚越会長は,ちょっと給料やボーナスを増やしたところで長続きはしない,と断言されています。

確かに,お金も重要な要素ではありますが,「人の幸せ=お金」ではありませんよね。そのあたりのことは,これまでのブログでもたびたびお話ししているとおりです。

塚越会長は,まさに“人を動かす”プロフェッショナルだな~と,講演を聞いていてしみじみ感じました。

私は,こうした様々な成功者や偉大な先人の教えを,7つの習慣や選択理論等で提唱されている普遍的原則と結びつけて,多くの人が活用できるように伝達し,あるいは具体的な事例において自ら実践したり,パワーパートナーが実践するお手伝いをすることが,自分の使命の中核であると考えています。

原則の実践についてお悩みの方は,ぜひご連絡くださいね!